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深海で探す未来、レアア―ス探査船が出航

Posted July. 15, 2025 08:43,   

Updated July. 15, 2025 08:43


「海上の先端研究所」と呼ばれる探海3号が、西太平洋に向けて出航した。探海3号は、重要鉱物とされるレアアース(希土類)の探査を行う予定だ。

韓国地質資源研究院(地資研)は、探海3号が14日午後5時、昌原市(チャンウォンシ)の鎮海(チンヘ)港から西太平洋の公海に向けて出航し、「海底レアア―ス専用探査事業」を開始すると発表した。2024年6月の初任務以来、探海3号はこれまで国内海域での研究を終え、約1年ぶりに初めて西太平洋の公海へ進出することになる。

探海3号は、6千トン級の物理探査研究船であり、大陸棚、大洋、極地など世界中の海域で海底探査を行うことができる。探海3号は、海洋弾性波(音波)を活用する3次元物理探査とともに時間による地層の変化まで探知できる4次元探査も可能だ。海底地形や石油・ガス・レアア―スなどの海底資源の存在や位置を把握することができる。

今回の任務は西太平洋海底の高濃度レアア―スの埋蔵地域を探すことだ。米中貿易対立時に重要な争点となったレアア―スは、重量と性質により軽レアア―スと重レアア―スに分類され、重レアア―スは高級磁石、触媒など特殊産業に使用される重要鉱物だ。

海底レアア―スをめぐる各国の競争はすでに激しい。陸上のレアア―ス鉱山はすでに中国が多くを先占しているため、日本は近海に深海科学掘削船を停泊させ、水深5500ネートルでレアア―スを採掘する試験プロジェクトを進めるなど迅速に行動している。中国も数年前、国際海底機構(ISA)と西太平洋公海地域の海底鉱物資源探査契約を結んだ。

地資研も今回の探査を皮切りに、今後6年間にわたり西太平洋海域のレアア―スの三次元埋蔵量を確認し、開発の可能性などを評価する予定だ。

地資研のキム・ユンミ海底地質研究センター長は「今回の探査は韓国の探海3号を直接運用し、純粋な韓国の研究技術で海底レアア―ス資源の分布を確認する点で大きな意味がある」とし、「中国と日本がすでに乗り出している状況で、今回の探査は戦略的に重要だ」と述べた。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com