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密接する朝ロ、金正恩氏が元山でロシア外相と会談

密接する朝ロ、金正恩氏が元山でロシア外相と会談

Posted July. 14, 2025 08:25,   

Updated July. 14, 2025 08:25


北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、ロシアのラブロフ外相と会い、「北朝鮮とロシアはすべての戦略的問題について意見を共にする」と述べた。ラブロフ氏は、北朝鮮が関心を持つ問題にのみ南北関係の回復を支援すると述べた。さらに、クルスク以外の地域への北朝鮮軍の配置について、「北朝鮮指導者の提案に応じている」として追加派兵の可能性を示唆した。

●正恩氏「ウクライナ事態におけるロシアの措置を無条件に支持」

13日、朝鮮中央通信によると、正恩氏は前日、北朝鮮・江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)でラブロフ氏と会談し、「朝ロ両国は同盟関係の水準にふさわしく、すべての戦略的問題について見解を共にしている」と述べた。そして、「ウクライナ事態の解決においてロシア指導部が取るすべての措置を無条件に支持する用意がある」と強調した。

ロシア外務省は前日、正恩氏とラブロフ氏の会談のニュースと共に、両者が明るく笑いながら握手している写真を公開した。共に公開された映像には、正恩氏がラブロフ氏を「親しい友」と呼び、抱擁する様子も映っていた。

ラブロフ氏は正恩氏に「(プーチン)大統領が温かい挨拶を送り、近い将来、金総書記と直接接触することを期待している」と伝えたと、ロシア・リアノーボスチ通信が伝えた。プーチン大統領は、昨年6月の訪朝時に正恩氏をモスクワに招待した。ラブロフ氏の今回の訪朝が、正恩氏のロシア訪問を議論するための一環だという見方もある。

ただし、ラブロフ氏は両国首脳会談の具体的な時期や場所には言及しなかった。9日、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「近い時期にプーチン大統領の訪朝や金総書記の訪ロの計画はない」と述べた。

●ラブロフ氏「韓米日3ヵ国同盟は北東アジアの安定に寄与しない」

ラブロフ氏は同日、北朝鮮の崔善姫(チェ・ソンヒ)外相との会談後の記者会見で、南北関係回復を支援する用意はあるかという質問に「平壌(ピョンヤン)とソウルの関係については、北朝鮮が受け入れ可能な枠内で、そして北朝鮮が関心を持つ問題についてのみ行動する。われわれは北朝鮮の同盟国だ」と答えた。

李在明(イ・ジェミョン)大統領の対北朝鮮関係改善の発言については、「これまで韓国の行動は前大統領の時と同じ状態だ。われわれは具体的な行動で判断する」と述べた。続けて、韓米日3ヵ国同盟の発展は北東アジア全体の安定に寄与しないと主張した。

北朝鮮との軍事協力にも言及した。ラブロフ氏は「北朝鮮軍のクルスク戦闘参加は、ロ朝関係が『不敗の戦闘的兄弟愛』に基づいていることを証明した」と述べた。続けてクルスクに派遣された北朝鮮兵が別の地域の戦闘に参加する可能性については、「われわれは北朝鮮指導者の提案に応じている。(北朝鮮の)心ある連帯行動を拒否する理由はない」と答えた。北朝鮮軍の追加派兵の可能性を開いたものと解釈される。韓国国家情報院は先月26日、北朝鮮が早ければ7、8月に工兵6千人をロシアに追加派遣する可能性があると国会に報告した。

一方、北朝鮮とロシアの緊密化によって疎遠になっていた北朝鮮と中国の関係が回復の兆しを見せている。NHKは12日、北朝鮮と中国が平壌〜北京を結ぶ旅客列車の運行を5年ぶりに再開することで合意したと報じた。運行再開の時期は来月で、当該列車は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2020年1月から運行を停止していた。NHKは、ロ朝同盟強化の中、北朝鮮と中国の関係変化のあらわれか注目されると伝えた。


金喆仲 tnf@donga.com