
「今この瞬間、世界で最も有名な韓国人ではないでしょうか?」
先月27日に公開された「イカゲーム」シーズン3の主人公である俳優の李政宰(イ・ジョンジェ、52)は「そうかもしれませんね」と笑みを浮かべた。3日午後、ソウル鍾路区(チョンロク)のカフェで会った李さんは、「これで本当に終わった。イカゲームでこれ以上話す機会があるだろうか」と、すっきりしたような寂しいような複雑な感情をにじませた。
李さんは、「イカゲーム」シーズン1からシーズン3まで主人公「ソン・ギフン」を演じ、物語の中心を担ってきた。シーズン1では、2022年に米国の放送界で最高権威を誇る「エミー賞」でアジア人俳優として初めて主演男優賞を受賞した。そんな彼がシリーズ全体を通して挙げる名場面は何か。李さんは迷わずシーズン3の「最後のエンディング」を挙げた。
「正直、こんなエンディングは想像できませんでした。でも監督の勇気に驚きました。賛否が分かれる結末だということは予想していたと思います。さらに、もっと多くのシーズンに展開できる作品でもあり、ビジネス的な誘惑もあったはずです。でも、純粋に『メッセージ』に集中してシーズンを終えたのを見て、作品への愛情をより強く感じました」
そんな撮影だったので、このワンシーンに費やした時間は丸一日だったという。さまざまな感情が入り混じった状況だったため、表情のディテールも変えながら多様に撮影した。李さんは、「その場面が私の最後の撮影でもありました」とし、「おかげで10キロ減量していたダイエットも終えることができました」と冗談を交えた。
一方、最も心に残った「キャラクター」としては、シーズン1のチョ・サンウ(朴海秀)を挙げた。サンウは幼い頃から秀才と呼ばれていたギフンの地元の後輩。順調に成功していると思われていたが、投資に失敗して借金まみれになった人物だ。李さんは「イカゲームは結局、選択に関する物語」とし、「サンウがなぜあんな選択をしたのかを考えると、裏切りというよりも哀れさが大きかった」と語った。
李さんは、22年8月に映画『ハント』で監督デビューも果たしている。演出経験を通じて「韓国コンテンツへの期待と悩みがさらに大きくなった」と語った。最近問題視されている「高額な俳優出演料」による制作費の増加についても、「その問題でコンテンツ産業が後退することがあってはならない」とし、「誰か一人の問題ではないが、業界全体で改善の必要性を感じているだろう」と語った。
「イカゲームは(世界の人々が)Kコンテンツを見るための『扉』のようなものです。その扉が狭くなったり閉じたりしないように、もっと良いものを作らなければならないという願いが大きいです。今、国内の映画市場はかなり萎縮していますが、今まさにスタート地点から走り始めたKコンテンツが、継続的に世界に知られていくことを願っています」
キム・テオン記者 beborn@donga.com






