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李大統領「緊縮だけに固執するのは無責任な傍観」 初の国会演説

李大統領「緊縮だけに固執するのは無責任な傍観」 初の国会演説

Posted June. 27, 2025 09:27,   

Updated June. 27, 2025 09:27


李在明(イ・ジェミョン)大統領は26日、就任後初めて行った国会の施政演説で「経済危機に政府が手をこまねいて緊縮だけに固執するのは無責任な傍観であり、政府の存在理由を自ら否定することだ」と述べ、追加更正予算案の迅速な国会通過を要請した。

李氏は施政演説で「景気回復のゴールデンタイムを逃さぬよう国会の積極的な協力をお願いする」とし、「今は経済が再び走り出せるよう政府が乗り出す時だ」と述べた。李氏は「国民の生活を守る政府、危機に実用で応える政府でなければならない」とし、「理念とスローガンではなく、経済と民生を生かす実践が新政府の進むべき方向だ」と強調した。総額30兆5千億ウォン規模の追加更正予算案には、全国民に所得に応じて15万〜52万ウォンの消費クーポンを支給し、少額延滞者113万人の負債約16兆ウォンを免除する案が盛り込まれた。政府は追加更正予算案で今年の経済成長率が0.1ポイント上昇すると見込んでいる。

李氏は経済成長の方策として「公正成長」を提示し、「昨今のように低成長が続けば、機会の扉が狭まり、競争と対立が激化する悪循環に陥る」とし、「成長の機会と成果を分かち合う『公正成長』の扉を開いてこそ、二極化と不平等を緩和し、『皆が共に豊かに暮らす世の中』へと進むことができる」と述べた。そして、「新たな社会へと変わる過程には苦痛が伴うが、雑草を取り除いてこそ種をまくことができる」と強調した。

李氏は「資本市場の透明性と公正性を回復すれば、経済も活性化し、企業も正しく成長・発展する好循環でKOSPI5000時代を開くことができる」と述べた。商法改正案の立法にスピードを上げる考えを示したものとみられる。

与野党を象徴する青と赤が混じったネクタイを着用した李氏は、野党に対しても「削減に注力されるだろうが、必要な予算項目があるか、追加することがあれば、いつでもご意見をお寄せいただきたい」と述べた。国会本会議場に入場し、与党「共に民主党」の議員と握手した李氏は、本会議場を出る際、野党「国民の力」議員に握手を求めた。「国民の力」議員らは施政演説で拍手はしなかったが、李氏が近づくと席を立って握手に応じた。李氏は施政演説に先立って行われた与野党指導部との懇談の場でも、「私は今や乙(立場が弱い)なので、格別によろしくお願いします」と述べた。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com