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98歳の韓国戦争参戦パイロット、顕忠日にプロ野球始球式

98歳の韓国戦争参戦パイロット、顕忠日にプロ野球始球式

Posted June. 06, 2025 08:26,   

Updated June. 06, 2025 08:26


韓国戦争(6・25戦争)に参戦した98歳の元戦闘機パイロットと、一緒に戦場を駆け抜けた戦友の孫で現役の戦闘機パイロットが、韓国プロ野球の試合で始球式を務める。

空軍は5日、顕忠日の6日にソウル・蚕室(チャムシル)野球場で行われる斗山(トゥサン)ベアーズ対ロッテ・ジャイアンツの試合で、金斗萬(キム・ドゥマン)元空軍参謀総長(予備役空軍大将)が始球式を務めると発表した。

金氏は韓国戦争の時、大韓民国空軍のパイロットとして初めて出撃100回を達成。計102回の出撃を果たし、臨津江(イムジンガン)鉄橋や松湖里(ソンホリ)鉄橋の爆破作戦を成功に導いた功績により、乙支(ウルチ)武功勲章と銀星(ウンソン)忠武武功勲章を授与された。戦争の「10大英雄」の一人にも選ばれている。

席式に立つカン・ビョンジュン少領(33)は、金氏とともに戦場を駆け抜けた姜鎬倫(カン・ホリュン)予備役空軍准将(1925~1990)の孫にあたる。

姜元准将は1948年に学士士官第3期として任官し、1949年に第5期で任官した金氏は、一緒に空軍創設期を支えた先輩・後輩の関係にあたる。姜氏と金氏は済州(チェジュ)・泗川(サチョン)・江陵(カンヌン)の空軍基地で一緒に勤務し、戦時には空軍初の単独出撃作戦や智異山(チリサン)ゲリラ掃討作戦などに一緒に当たった。

姜氏はまた、平壌(ピョンヤン)大空爆作戦を含む計78回の出撃で武勲を立て、乙支武功勲章、忠武武功勲章などを受章した。

祖父の志を継いで戦闘機パイロットとなったカン少領は、2015年に空軍学軍士官第42期として任官。現在は第11戦闘飛行団第102戦闘飛行隊に所属し、F-15K戦闘機の編隊長として韓国の領空防衛にあたっている。

空軍によると、始球式に先立ち、球場内では護国英霊への黙祷が行われ、式典後はF-15K戦闘機4機による低空の記念飛行が行われるという。


尹相虎 ysh1005@donga.com