
「10年間探し続けてきた一番大切な最後のピース。今回は必ずそのピースを手に入れ、パズルを完成させたい」
英紙ガーディアンによると、イングランド・プレミアリーグ(EPL)・トッテナムの主将、孫興慜(ソン・フンミン、33)は12日、ロンドンにあるトッテナムの練習場「ホッスパー・ウェイ」で行われたメディアデーで、今シーズンのUEFAヨーロッパリーグ(EL)決勝に臨む意気込みをこのように語った。
トッテナムは22日、スペイン・ビルバオで行われる一発勝負で、同じEPLのマンチェスター・ユナイテッドと対戦する。ELは欧州チャンピオンズリーグ(CL)に次ぐ大会だ。
孫興慜(ソン・フンミン)にとって今回の決勝は、プロとして初めてタイトルを獲得する絶好の機会だ。ドイツ・ブンデスリーガのハンブルガーSV、レヴァークーゼンを経て2015年にトッテナムに加入して以降、一度も優勝を経験していない。アジア人初のプレミアリーグ得点王(2021~2022シーズン、23得点)、プレミアリーグ史上外国人選手得点ランキング5位タイ(通算127得点)といった多くの功績を積んできたが、真のクラブのレジェンドとなるにはタイトルという最後のピースが不可欠だ。
トッテナムは2018~2019シーズンの欧州CLと、2020~2021シーズンのイングランド・フットボールリーグ(EFL)カップの決勝に進出したが、それぞれリヴァプールとマンチェスター・シティに敗れ準優勝に終わった。その都度、孫興慜は悔しさの涙を流した。6年前の欧州CL決勝に先発出場した選手の中で、いまもトッテナムのユニフォームを着ているのは孫だけである。
「自分がトッテナムに残った一番の理由は、他の誰も成し遂げられなかったことを成し遂げたいと思ったから」と語った孫興慜は、「今回の決勝はもう二度と来ない最後のチャンスだと感じている。過去の決勝とは違う感覚だ。本当に誰よりも勝ちたい」と付け加えた。
孫興慜とトッテナムの契約は、再契約がなければ来年6月で終了する。
足のケガで約1ヵ月間離脱していたが、11日に行われたプレミアリーグのクリスタル・パレス戦で公式戦8試合ぶりにピッチに復帰した。2007~2008シーズンのEFLカップ優勝以来、17年間タイトルがなかったトッテナムは、孫興慜の復帰で攻撃陣に活気を取り戻した。
アンジェ・ポステコグルー監督は「孫興慜のコンディションは非常に良好で、彼が戻ってきてくれて嬉しい」と言い、「孫興慜は今回の優勝がクラブと自分にとってどれほど重要であるかを理解しているはずだ」と話した。
この日、孫興慜はかつてトッテナムで長年コンビを組んでプレーした「相棒」ハリー・ケイン(32、バイエルン・ミュンヘン)とのエピソードも公開した。二人は2015~2016シーズンから8シーズンにわたりトッテナムで共にプレーし、プレミアリーグ史上最多となる計47得点(ケイン23得点、孫24得点)をコンビで達成した。
トッテナム下部組織出身のケインは、悲願の優勝を遂げるため、2023年8月にブンデスリーガの強豪バイエルン・ミュンヘンへ移籍した。そして今シーズン、クラブのブンデスリーガ制覇に貢献し、無冠の汚名を晴らした。
孫興慜は「ケインに祝福のメッセージを送ったら、ビデオ電話がかかってきた。喜んでいるケインの姿を見て、自分も嬉しかった。ケインがポジティブなエネルギーでトッテナムを応援してくれれば、僕たちもきっと良い結果を得られると思う」と語った。
鄭允喆 trigger@donga.com






