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習近平主席が7~10日にロシア訪問、「反米戦線を誇示」

習近平主席が7~10日にロシア訪問、「反米戦線を誇示」

Posted May. 05, 2025 09:33,   

Updated May. 05, 2025 09:33


中国の習近平国家主席が7日から4日間、ロシアを国賓訪問すると、中国国営新華社通信が4日、報じた。

新華社通信は、「習主席はロシアのプーチン大統領の招待で7~10日にロシアを国賓訪問し、モスクワで開かれる戦勝記念日(第2次世界大戦の対独戦勝記念日)の式典に出席する予定だ」と明らかにした。

習氏のロシア訪問は、昨年10月にロシア連邦・タタールスタン共和国のカザンで開かれたBRICS首脳会議以来7ヵ月ぶりだ。昨年も両首脳は北京とロシアを行き来し、計3回会うなど、強い結束を誇示した。

今回の習氏のロシア訪問は、米国と中国が相互に関税を課すなど貿易戦争を繰り広げる中で行われるため、注目される。習氏は先月、今年初の外遊でベトナム、マレーシア、カンボジアの東南アジア3ヵ国を訪問した。ロシアは中国と共にBRICS、上海協力機構(SCO)を主導するなど、現時点で中国の最大の友好国とされている。中国が、米国と対立する中、既存の友好国と結束することで、反米共同戦線を国内外に誇示する狙いがあるとみられる。

中国外務省の報道官は同日、声明を通じて、「中ロは国連安保理常任理事国として、国際体制を守るために特別かつ重要な責任を負っている」と評価した。そして「(両国は)一方的な嫌がらせ行為に反対し、平等かつ秩序ある世界の多極化と、すべての人に利益のある経済のグローバル化を共に推進する」と強調した。

一方、今回のロシア戦勝記念日の式典には、習氏を含め20ヵ国以上の首脳が参加すると、タス通信など現地メディアが報じた。これにより、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記と習氏、そしてプーチン氏の3者会談の可能性も取り沙汰された。ただし、韓国国家情報院は先月30日、国会情報委員会業務報告で、「北朝鮮の警護関連の動向などを考慮すると、ロシアの戦勝記念日の式典に正恩氏は出席せず、崔竜海(チェ・ヨンへ)最高人民会議常任委員長などが代わりに参加する可能性が高い」と見通した。


金喆仲 tnf@donga.com