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SKT「2500万の顧客情報すべてが流出したと想定して対応」

SKT「2500万の顧客情報すべてが流出したと想定して対応」

Posted May. 01, 2025 09:05,   

Updated May. 01, 2025 09:05


SKテレコムの柳英相(ユ・ヨンサン)代表は30日、国会科学技術情報放送通信委員会(科放委)の聴聞会に証人として出席し、今回のUSIM情報流出事故は通信史上最悪のハッキング事件だという指摘に対し、「同意する」と話した。柳氏は、「最悪の場合、2500万人の顧客情報が全て流出する可能性があると想定して準備している」と付け加えた。

同日の聴聞会では、USIMコピーの可能性と対応の遅れ、補償対策などをめぐって、各党の議員から叱咤が続いた。「複製USIMが金融詐欺を誘発する恐れがある」という指摘が出てくると、柳氏は、「USIMの複製は技術的に可能だが、当社は異常認証遮断システム(FDS)でこれを防御している」と説明した。

柳氏は、ハッキング事件の帰責事由を尋ねる質問に対しては、「SKテレコムにある」と答えた。ただ、今回のハッキングで加入者が契約を解約すれば、違約金納付の免除を検討しなければならないという議員の指摘に対しては、「総合的に検討する必要がある」として即答を避けた。

柳氏はこの席で、デジタル脆弱階層のために、USIM保護サービスの加入とUSIM交換予約申請を会社側が任意で行える方法を講じていると明らかにした。また、USIM保護サービスに加入していない顧客であっても、USIMハッキングによる被害は全面的に補償すると約束した。科放委は同日、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長と劉相任(ユ・サンイム)科学技術情報通信部長官を追加証人として採択した。

今回の事態で、SKテレコムに対する不信が高まり、事故発生後2日間で加入者約7万人が離れた。警察は同日、ハッキング事件に関連して捜査チームを拡大編成し、本格的な捜査に乗り出した。

SKテレコムは、ユーザーの不安を最小化するため、USIM保護サービスへの加入を増やす一方、6月までにUSIMカード1000万枚の追加確保を推進する方針だ。全体加入者のUSIMの交換完了までは、少なくとも3ヵ月ほどかかるものとみられる。


ナム・ヘジョン記者 namduck2@donga.com