
この5年間、失業手当を2回以上受け取った受給者数が増え続け、昨年、受給者全体の28.9%(49万人あまり)が複数回の受給者だったことが分かった。失業給付の受給者の3人に1人は、反復受給者であるという。失業給付は、1回に120~270日間支給される。
失業給付の反復受給者は、この5年間増加傾向にある。安定的に仕事ができる良質の働き口が不足しているため、1~2年単位の短期間勤務を繰り返して失業給付を受領する受給者数が増えたことが理由に挙げられる。
16日、国会文化体育観光委員会所属の与党「国民の力」の金承洙(キム・スンス)議員室が雇用労働部から受け取った資料によると、失業給付を2回以上反復して受給した人は、2020年の約42万1000人から、2024年は約49万人に増えた。割合では、2020年の全体失業給付受給者の24.7%が反復受給者だったが、2024年はこの割合が28.9%まで増えた。
雇用部によると、失業給付を最も多く受け取った受給者は、24回も受け取った。最も多い金額を受け取った受給者は、20回にわたって9661万1970ウォンを受け取ったことが確認された。
一方、この5年間の失業給付の不正受給の摘発事例は12万1221件で、金額は1409億ウォンに達した。年平均の不正受給件数は約2万4000件で、約280億ウォンに相当する。2020年の不正受給金額は約237億ウォンだったが、2024年は約323億ウォンに増えた。不正受給額のうち、5年間返還されなかった未回収額は約413億ウォンに達する。
金議員は、「失業給付の受給回数を制限したり、反復受給者に対する求職給付の減額適用、現在18ヶ月の基準期間と180日の寄与期間を延長したりするなど、制度的改善が必要だ」と話した。
イ・ムンス記者 doorwater@donga.com