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トランプ氏「EUは米国をねじ込むための組織、すべての製品に25%の関税」

トランプ氏「EUは米国をねじ込むための組織、すべての製品に25%の関税」

Posted February. 28, 2025 09:01,   

Updated February. 28, 2025 09:01


「欧州連合(EU)は米国を『ねじ込む(screw)』ために作られた」

トランプ米大統領が26日、ワシントンのホワイトハウスで開かれた政権2期目の初の閣議でEUを批判した。トランプ氏は、欧州主要国が米国製自動車や農産物を十分に輸入していないとし、「欧州製自動車をはじめ、事実上すべての製品に約25%の関税をすぐに課す」と述べた。

トランプ氏はすでに国境を接する友好国であるカナダとメキシコに高率の関税を課すと明らかにしたほか、ウクライナに侵攻したロシアには露骨に味方している。トランプ氏がさらなる核心的な友好国であるEUまで強く批判し、高率関税賦課の方針を明らかにしたことで、米国の既存の外交及び通商政策が根底から揺らいでいると指摘されている。

EUは激しく反発した。欧州委員会のオロフ・ギル貿易担当報道官は、「EUは世界最大の自由市場であり、米国にも利益をもたらしている」とし、「正当化できない貿易障壁には断固として対応する」と反発した。

●貿易赤字100兆ウォン膨らませてEUを攻撃

トランプ氏は同日、米国の最大の貿易パートナーであるEUに対して強い非難を浴びせた。トランプ氏は、「米国がEUに対して3千億ドル(約435兆ウォン)の貿易赤字だ。カナダとは違う方法で米国を利用してきた」と非難した。また、「米国の自動車、農産物を受け入れていない」とし、EUが米国を「ねじ込む」ために作られた組織だと主張した。

米通商代表部(USTR)によると、昨年の米国の対EU貿易赤字は2356億ドル(約342兆ウォン)だ。トランプ氏が主張した金額より100兆ウォン以上少ない。このように数字を膨らませて提示したことも、EUに対するトランプ氏の否定的な認識を示していると指摘されている。

トランプ氏はEUが報復関税を発動する可能性について「成功できない」とし、「米国が彼らとの取り引きを断てば、私たちが勝つ。私たちは皆が望む『黄金の壺(pot of gold)だ』と主張した。経済力と軍事力で優位な米国がすべての貿易相手を屈服させることができるという「力の論理」を強調したとみられる。

トランプ氏がメキシコとカナダに対して予告した25%関税賦課の日程を混同する場面もあった。当初、トランプ氏は来月から両国に関税を課すと明らかにしたが、同日「4月2日から課す」と述べた。

すると、ラトニック商務長官は、FOXニュースのインタビューで、来月発効する25%関税は、両国が不法移民とフェンタニル麻薬取り締まりを適切に行わなかったことに対する懲罰的な性格であり、大統領が言及した4月の関税は、両国が貿易面で米国を不公平に扱った場合、それに伴う「相互関税」の性格だと訂正した。同日、第2次トランプ政権の通商戦争を主導するジェイミソン・グリアUSTR代表が上院の承認を通過した。

●台湾防衛の「戦略的曖昧さ」維持

トランプ氏は同日、対外関係に対する取り引き的アプローチも強調した。特に、米国の最大の競争相手であり、安全保障上の脅威とされる中国に対しても、「彼らが米国に投資することを望む」とし、「中国と何かをする」と述べた。これをめぐって、経済協力の意思を示したと指摘されている。

中国の台湾侵攻時、米国が台湾を防衛するのかという趣旨の質問を受けると、トランプ氏は「答えない。絶対にそのような(困惑する)立場になりたくない」と答えた。トランプ氏は、2023年9月、NBCのインタビューでも同様の質問に「(台湾を守ると)言うことはタダで与えること」と答えた。

1979年に台湾と断交し、中国と修交した米国は、「一つの中国」原則を支持しながらも、台湾に兵器を販売し、軍事協力も強化するいわゆる「戦略的曖昧さ」政策を維持している。

ただし、トランプ氏は、「中国が米国を利用することはできない」と強調した。昨年の2954億ドル(約428兆ウォン)に達する対中貿易赤字、中国製の過剰生産と安値輸出を放置しない考えを改めて明らかにしたのだ。

トランプ氏は、「弱小国略奪」という批判を受けているウクライナ鉱物協定に関しても、「米国の富を増やしてくれるだろう」とし、「今後もこのような成功的な取り引きを実現させる」と強調した。


イ・ジユン記者 asap@donga.com