
「『TikTok(ティックトック)の女王』が瀕死のドイツ左派党を救った」
23日に行われたドイツ総選挙の「サプライズ勝者」として、進歩政党の左派党(The Left)が挙げられる。今年初めまでの世論調査では、左派党は3%台の支持率にとどまり、連邦議会入りの要件である「得票率5%」の達成すら難しいと思われた。しかし、実際には8.8%を獲得し、連邦議会630議席のうち64議席を占めた。4年前の総選挙の得票率(4.9%)よりも上昇した。
英紙テレグラフは、左派党の躍進の理由に、ソーシャルメディアのティックトック、インスタグラムなどを活用する36歳のハイディ・ライヒネック共同代表(写真)を挙げた。「ティックトックの女王」と呼ばれるライヒネック氏は、19世紀末~20世紀初頭ドイツで社会主義革命を指導したユダヤ系女性運動家ローザ・ルクセンブルクの顔のタトゥーを左腕に入れるほど強硬な左派だ。このようなライヒネック氏を含む左派党の首脳部が、全国の賃貸料の6年間凍結、賃貸料の暴利を通報するアプリの設置、富裕税など、進歩性向の若い層が好む公約を強調して躍進した。
2007年に創設された左派党は、今回の選挙で18~24歳の若年有権者から27%の支持を得た。首都ベルリンでは得票率19.9%で第1党になる快挙を成し遂げた。旧東ドイツの指導的政党「社会主義統一党(SED)にルーツを持ち、福祉拡大、ドイツ駐留米軍の撤退などを掲げている。
1988年、東ドイツのザクセン・アンハルト州で生まれたライヒネック氏は、マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンベルクで中東学と政治学を学んだ。2010年9月~11年6月、交換留学生の資格でエジプトのカイロに滞在し、当時、中東全体を襲った「アラブの春」の民主化デモを現地で経験した。15年に左派党に入党し、21年に連邦下院議員に選出された。昨年2月に共同代表に就任した。
ライヒネック氏は先月29日、ベルリン議会で、今回の総選挙で第1党となった中道右派「キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)」を率い、次期首相が有力視されるメルツ氏を強く批判した。メルツ氏は、一部の人物がナチスを追従する強硬保守「ドイツのための選択肢(AfD)」と反移民政策をめぐって協力しようとした。するとライヒネック氏は、「アウシュヴィッツ収容所解放80年を迎えた今、ナチス思想を継承した人々と協力しようとするのか」と批判した。この動画は700万件以上再生された。
キム・ユンジン記者 kyj@donga.com






