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憲法裁、8回の審理で「違法戒厳」と「国会・選管の掌握」に焦点

憲法裁、8回の審理で「違法戒厳」と「国会・選管の掌握」に焦点

Posted February. 17, 2025 08:35,   

Updated February. 17, 2025 08:35

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾審判事件を審理する憲法裁判所が、今月13日まで第8回弁論期日にわたって、昨年12月3日の「非常戒厳」の核心関係者14人に対する証人尋問を行った。18、20日に開かれる第9、10回弁論期日で、韓悳洙(ハン・ドクス)首相、趙志浩(チョ・ジホ)警察庁長らの追加証人尋問が残っているが、弾劾審判は事実上、9合目を越えた。法曹界では、請求人側(国会)と被請求人側(尹大統領)が申請し、憲法裁が職権で採択した証人への質問内容が、弾劾の行方を左右する基準点になると見ている。

東亜(トンア)日報が16日、裁判官らの尋問の内容を分析した結果、裁判官らの質問は「戒厳宣布の手続き的違法性」、「国会および中央選挙管理委員会の掌握の試み」、「政治家逮捕の指示」などに集中した。文炯培(ムン・ヒョンベ)憲法裁所長権限代行は、証拠採択など審判手続きの進行全般を担い、鄭亨植(チョン・ヒョンシク)主審裁判官と金炯枓(キム・ヒョンドゥ)裁判官は証人に対する質問を主に行った。

鄭氏は13日、憲法裁が職権で採択した唯一の証人であるチョ・ソンヒョン首都防衛司令部第1警備団長に「(戒厳当日の)午前0時31分から1時の間、首都防衛司令官から国会本庁内部に進入して国会議員を外部に引きずり出すよう指示を受けたのか」と単刀直入に尋ねた。チョ氏は、「そうだ。内部に入り、国会議員を引きずり出すよう言われた」と答えた。

金氏は、李祥敏(イ・サンミン)前行政安全部長官に非常戒厳宣布前の閣議について、「出席者のほとんどは閣議と思わなかったようだが、証人は閣議だと思ったのか」と質問し、李氏は「そうだ」と答えた。

保守寄りとされる鄭氏は尹大統領が、中道の金氏は金命洙(キム・ミョンス)前大法院長(最高裁判所長官)が指名した。尹大統領側が公平性などを理由に忌避を求めた李美善(イ・ミソン)、鄭桂先(チョン・ゲソン)裁判官は、物議を醸すことを意識したのかこれまで質問をしなかった。

法曹界では、裁判官らの質問は弾劾の核心要件である「憲法違反」に対する事実関係を確認するためのものと見ている。裁判官らは、質問と回答を基により信憑性の高い事実関係を確定し、尹大統領の憲法違反の程度が弾劾に至るほど重大かどうかを判断し、大統領解任の可否を決定することになる。法曹界関係者は、「証人たちの陳述を通じて、戒厳軍の国会掌握の試みなど主要争点も相当部分事実関係が整理されたとみえる」とし、「3月初・中旬に宣告の可能性が高い。憲法裁の時間が近づいている」と話した。


キム・ジャヒョン記者 ヨ・グンホ記者 zion37@donga.com