数々の兆候があったにもかかわらず防げなかったハヌルさんの悲劇
Posted February. 13, 2025 09:13,
Updated February. 13, 2025 09:13
数々の兆候があったにもかかわらず防げなかったハヌルさんの悲劇.
February. 13, 2025 09:13.
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大田(テジョン)の小学校で保育授業を終えて帰宅しようとしていた1年生のキム・ハヌルさんを、凶器で殺害した教師のミョン氏は「どんな子供でも構わない。一緒に死ぬつもりだった」と警察に供述した。ミョン容疑者は5年前からうつ病を患い、2021年に同校に転勤した後、数回病気の休暇を取っていた。昨年12月30日に復職後も大小の乱暴を働いたというから、学校側は問題教師の管理を適切に行なったのか問われることになりそうだ。今回の悲劇を防ぐ機会は、少なくとも3回あった。ミョン容疑者は昨年12月、うつ病を理由に6ヵ月間休職申請をしたが、3週間で復職した。休職申請当時、「少なくとも6ヶ月間の安静を要する」という医師の所見が、「日常生活が可能だ」に変わったという。医師の所見が突然覆されたことと教職の特殊性を勘案すれば、疾患教員審議委員会を開き、幼い生徒たちの指導が可能な状態なのか綿密に調べるべきだった。ミョン容疑者は、犯行5日前の5日、インターネットへのアクセスができないことを理由にコンピューターを壊し、翌日は同僚教師の首を絞めたが、学校は7日になって教育庁に報告し、「警察に通報せよ」という勧告を受けても黙殺した。事件当日の午前には、奨学士が学校を訪れ、ミョン容疑者を病気休暇などで分離措置するよう勧告したが、学校は教頭の隣の席に消極的に分離し、昼頃、凶器を買いに無断外出することも防げなかった。ハヌルさんはその日の午後、保育教室にいて、「美術塾の車が来た」という保育教師の言葉に校門まで一人で移動しようとして被害に遭った。教育部の「ヌルボム学校」の運営方針によると、児童が帰宅する時は、保護者の同行が原則だ。保護者の同意の下で自主帰宅が可能だが、ハヌルさんが安全に塾の車に乗るのか、数歩だけ見守っていたらという残念さを禁じえない。放課後教室であるヌルボム学校は、政府が昨年、小学校1年生を優先対象に導入し、今年は2年生まで拡大した。養育の費用を減らして出産率を高め、経済力によって養育の格差が広がらないようにしようとする趣旨だ。ヌルボム学校の拡大を急ぐために、安全問題を疎かにしたのではないか。ハヌルさんの父親は、「第2のハヌルが出てこないように、心身微弱な先生たちは治療し、下校する低学年生の安全に責任を負わなければならない」と話した。教育当局がとうにすべきことだった。
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大田(テジョン)の小学校で保育授業を終えて帰宅しようとしていた1年生のキム・ハヌルさんを、凶器で殺害した教師のミョン氏は「どんな子供でも構わない。一緒に死ぬつもりだった」と警察に供述した。ミョン容疑者は5年前からうつ病を患い、2021年に同校に転勤した後、数回病気の休暇を取っていた。昨年12月30日に復職後も大小の乱暴を働いたというから、学校側は問題教師の管理を適切に行なったのか問われることになりそうだ。
今回の悲劇を防ぐ機会は、少なくとも3回あった。ミョン容疑者は昨年12月、うつ病を理由に6ヵ月間休職申請をしたが、3週間で復職した。休職申請当時、「少なくとも6ヶ月間の安静を要する」という医師の所見が、「日常生活が可能だ」に変わったという。医師の所見が突然覆されたことと教職の特殊性を勘案すれば、疾患教員審議委員会を開き、幼い生徒たちの指導が可能な状態なのか綿密に調べるべきだった。
ミョン容疑者は、犯行5日前の5日、インターネットへのアクセスができないことを理由にコンピューターを壊し、翌日は同僚教師の首を絞めたが、学校は7日になって教育庁に報告し、「警察に通報せよ」という勧告を受けても黙殺した。事件当日の午前には、奨学士が学校を訪れ、ミョン容疑者を病気休暇などで分離措置するよう勧告したが、学校は教頭の隣の席に消極的に分離し、昼頃、凶器を買いに無断外出することも防げなかった。
ハヌルさんはその日の午後、保育教室にいて、「美術塾の車が来た」という保育教師の言葉に校門まで一人で移動しようとして被害に遭った。教育部の「ヌルボム学校」の運営方針によると、児童が帰宅する時は、保護者の同行が原則だ。保護者の同意の下で自主帰宅が可能だが、ハヌルさんが安全に塾の車に乗るのか、数歩だけ見守っていたらという残念さを禁じえない。
放課後教室であるヌルボム学校は、政府が昨年、小学校1年生を優先対象に導入し、今年は2年生まで拡大した。養育の費用を減らして出産率を高め、経済力によって養育の格差が広がらないようにしようとする趣旨だ。ヌルボム学校の拡大を急ぐために、安全問題を疎かにしたのではないか。ハヌルさんの父親は、「第2のハヌルが出てこないように、心身微弱な先生たちは治療し、下校する低学年生の安全に責任を負わなければならない」と話した。教育当局がとうにすべきことだった。
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