李在明氏「トランプ氏の米朝対話を歓迎」、韓国の懸念を伝えなければ
Posted January. 23, 2025 08:28,
Updated January. 23, 2025 08:28
李在明氏「トランプ氏の米朝対話を歓迎」、韓国の懸念を伝えなければ.
January. 23, 2025 08:28.
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最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は22日、「トランプ米大統領が中断された米朝対話の再開の意向を表明したことを歓迎する」とし、「トランプ氏の意志が韓半島の危機を緩和し、韓半島の非核化と南北交流、韓半島の平和につながることを期待する」と明らかにした。トランプ氏が就任直後、北朝鮮を「核保有国(nuclear power)」と称し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との親交をアピールしたことについて、このように評価したのだ。李氏は同日、米国のジョセフ・ユン駐韓大使代理と会った際も「韓米同盟を強化し、自由民主陣営の一員としての責任をしっかりとしなければならない」と述べた。最近、李氏の対米言動が目立っているのは、各種世論調査の結果、最も有力な次期大統領としての地位、さらには以前の反米に映った行動とは明らかに対照的なメッセージのためだろう。特に、「共に民主党」が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の1回目の弾劾訴追案に「北朝鮮と中国、ロシアを敵視し、日本中心の奇妙な外交政策に固執した」という文言を盛り込み、米国内でも懸念の声が出たことで、李氏の親米的な行動が頻繁にみられるようになった。過去、文在寅(ムン・ジェイン)政権がトランプ氏と正恩氏の米朝対話を仲介したことを照らしても、トランプ2期目に対する「共に民主党」側の期待は理解できる。しかし、北朝鮮に対する「核保有国」の呼称は、北朝鮮の核保有を認め、核軍縮交渉に向かおうという意図とみられ、韓米両国から深い懸念の声が上がっている状況だ。さらに、そのような懸念が現実のものとなれば、韓国は北朝鮮の核を永遠に頭上に置いて生きていくことになる。それを喜ぶべきことなのか疑問だ。緊張と対立が続く韓半島情勢において、対決ではなく和解への局面転換は必要だ。だからといって、対話なら無条件に良いというようなアプローチは難しい。韓国を外して、北朝鮮の核だけを認める「危険な平和」を容認することはできない。今はトランプ2期目の新しい対北朝鮮政策が具体化する前に、与野党を問わず、韓国の懸念を米国に伝え、慎重なアプローチを説得する時だ。親米姿勢を誇示するのではなく、安保と同盟に対する超党派の意志を示さなければならない。
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最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は22日、「トランプ米大統領が中断された米朝対話の再開の意向を表明したことを歓迎する」とし、「トランプ氏の意志が韓半島の危機を緩和し、韓半島の非核化と南北交流、韓半島の平和につながることを期待する」と明らかにした。トランプ氏が就任直後、北朝鮮を「核保有国(nuclear power)」と称し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記との親交をアピールしたことについて、このように評価したのだ。李氏は同日、米国のジョセフ・ユン駐韓大使代理と会った際も「韓米同盟を強化し、自由民主陣営の一員としての責任をしっかりとしなければならない」と述べた。
最近、李氏の対米言動が目立っているのは、各種世論調査の結果、最も有力な次期大統領としての地位、さらには以前の反米に映った行動とは明らかに対照的なメッセージのためだろう。特に、「共に民主党」が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の1回目の弾劾訴追案に「北朝鮮と中国、ロシアを敵視し、日本中心の奇妙な外交政策に固執した」という文言を盛り込み、米国内でも懸念の声が出たことで、李氏の親米的な行動が頻繁にみられるようになった。
過去、文在寅(ムン・ジェイン)政権がトランプ氏と正恩氏の米朝対話を仲介したことを照らしても、トランプ2期目に対する「共に民主党」側の期待は理解できる。しかし、北朝鮮に対する「核保有国」の呼称は、北朝鮮の核保有を認め、核軍縮交渉に向かおうという意図とみられ、韓米両国から深い懸念の声が上がっている状況だ。さらに、そのような懸念が現実のものとなれば、韓国は北朝鮮の核を永遠に頭上に置いて生きていくことになる。それを喜ぶべきことなのか疑問だ。
緊張と対立が続く韓半島情勢において、対決ではなく和解への局面転換は必要だ。だからといって、対話なら無条件に良いというようなアプローチは難しい。韓国を外して、北朝鮮の核だけを認める「危険な平和」を容認することはできない。今はトランプ2期目の新しい対北朝鮮政策が具体化する前に、与野党を問わず、韓国の懸念を米国に伝え、慎重なアプローチを説得する時だ。親米姿勢を誇示するのではなく、安保と同盟に対する超党派の意志を示さなければならない。
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