Go to contents

集会が消えた大統領官邸周辺、公捜処前とソウル拘置所前が新たな集会の拠点に

集会が消えた大統領官邸周辺、公捜処前とソウル拘置所前が新たな集会の拠点に

Posted January. 17, 2025 08:23,   

Updated January. 17, 2025 08:23

한국어

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の取り調べが始まった京畿道果川市(キョンギド・クァチョンシ)にある高位公職者犯罪捜査処(公捜処)と京畿道儀旺市(キョンギド・ウィワンシ)のソウル拘置所一帯で集会が増えている。一方、尹大統領支持と反対集会が続いていたソウル龍山区漢南洞(ヨンサング・ハンナムドン)の官邸周辺は、大統領の逮捕後、集会が沈静化し、日常を取り戻した。

16日午前、京畿道果川市の果川政府庁舎の公捜処付近では、尹大統領の支持者らが前日から徹夜で集会を続けた。彼らは「弾劾無効」「公捜処解体」などのスローガンを連呼した。近くの街灯に大型太極旗をつけていた大統領支持者のチョ・ヤンゴンさん(67)は「不正選挙は明らかになる」とし、「今後も闘い続ける」と話した。

ソウル拘置所前は大統領支持者が集まり「集会の集結地」と化した。15、16日続けてここを訪れ、集会に参加したファン・ヒョナさん(63)は、「大統領が逮捕されるのを見て、『本当に悔しいだろうな』と思った」とし、「国民が立ち上がるべきだという思い、デモに参加した」と話した。同日、公捜処とソウル拘置所の前には大統領支持者がそれぞれ500人、600人(警察の非公式推計)集まった。

釜山(プサン)など地方でも弾劾に反対する集会が行われた。最近、釜山市鎮区西面(ジングソミョン)駅前では保守団体「国益フォーラム」が連日「尹錫悦大統領を守る釜山市民大会」を開いている。最初は10人程度だった集会参加者は、大統領が逮捕された後、最近100人まで増えた。18日には「保守の心臓」と呼ばれる大邱(テグ)でも大統領を支持する集会が予告されている。

逮捕・弾劾に賛成する派も集会を続けている。16日午後7時、ソウル鍾路区松峴洞(チョンノグ・ソンヒョンドン)の松峴公園では、ろうそく勝利転換行動(ろうそく行動)が尹大統領を糾弾する集会を行った。

これまで弾劾賛成派と反対派の集会が行われた漢南洞の住民や店主は「これで平穏な日常に戻れる」と話した。住民のイさん(38)は、「騒音にストレスを感じ、3日ほどホテルに避難したこともあった。静かになってよかった」と話した。カフェを経営して8年目のキムさん(50)は、「集会参加者の一部がゴミを捨てたり、路上で放尿したり、暴力行為をしたりしたため、1日に1回程度警察に通報した」とし、「平和が訪れたが、お客さんが再び来店するまでは時間がかかりそうだ」と話した。近くの建物管理人のカンさん(69)は、「歩道に設置された集会テントが通行の妨げになり、歩行者が建物前の私有地に入り込み、ブロックの一部が壊れた。集会テントを見るたびに腹が立った」と話した。

デモ隊が姿を消すと、漢南洞一帯の交通渋滞も解消された。ソウル交通ポータル(TOPIS)によると、16日の漢南大路一帯の車両通行速度は時速22~44kmで、1週間前(時速9~11km)より速くなった。


イ・スヨン記者 釜山=キム・ファヨン記者 lotus@donga.com