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韓国初の「完全無人」自動運転車、今年10月にも走行開始

韓国初の「完全無人」自動運転車、今年10月にも走行開始

Posted June. 13, 2024 08:39,   

Updated June. 13, 2024 08:39


早ければ10月にも、運転手が乗っていない無人乗用車が一般道路を走る姿が見られるようになる。安全管理者や運転補助者がいない「完全無人」自動運転車の実証事業が行われるのは今回が初めて。

国土交通部(国土部)は12日、無人自動運転技術の開発活性化のため、韓国スタートアップ企業のライドフラックスが開発した無人自動運転車の一般道路の臨時運行を許可すると発表した。車両は現代(ヒョンデ)自動車のジェネシス大型スポーツ用多目的車(SUV)「GV80」。実証は、ソウル市麻浦区上岩洞(マポグ・サンアムドン)の自動運転試験運行地区3.2km区間で行われる。最高速度は時速50kmに制限される。車両には「自動運転車の目」と呼ばれる主要センサーのLIDAR(ライダー)などが搭載され、自動運転システムはライドフラックス社が独自開発した。

今回の自動運転の実証実験がこれまでのものと異なるのは、車両にただの一人も搭乗せず一般道路を走る点だ。これまでは、臨時運転許可が下りても、事故や突発的な状況に備えて試験ドライバーや安全管理者が車両内部に搭乗していた。完全無人自動運転車といっても最高速度が時速10km未満か、公園清掃車などの特殊目的型車両だった。一般道路を走行したこともない。

国土部は、安全のため、本格的な実証事業に先立ち、京畿道華城市(キョンギド・ファソンシ)の自動運転専用実験都市「K-City」で都心内走行のための安全要件を確認した。車両には突発的な状況に備えて緊急自動ブレーキなどの安全機能が搭載されている。車両の内部と外部に非常停止ボタンなども設置された。

最終運行の前にも上岩洞の自動運転可能区域内で2段階の検証プロセスが実施される。1段階試験(2カ月)は、試験ドライバーが運転席に搭乗した状態で行われる。2段階(2カ月)は試験ドライバーが助手席に座り、緊急措置のための遠隔管制・制御が行われるかどうかをテストする。事故や突発的な状況に備えて、車両外部にも管理人員を配置する。試験車両がこれらの審査をすべて通過すれば、早ければ10月にも搭乗者なしで運行を開始する。

国土部は今後の検証需要の増加に備えて、臨時運行許可時に提出しなければならない無人安全運行計画書の作成ガイドラインも策定する計画だ。国土部の関係者は、「2016年から437台の自動運転車が臨時運行許可を取得して技術・サービスを実証した。今回の完全無人実証が転換点となり、臨時運行に乗り出そうとする企業がより多くなるだろう」と話した。


チェ・ドンス記者 firefly@donga.com