
「1日かかっていた業務を5分で解決できます」
31日、ソウル龍山区漢南洞(ヨンサンク・ハンナムドン)の駐韓アラブ首長国連邦(UAE)大使館1階に世界初の人工知能(AI)スマート大使館がオープンした。UAE外務省のムハンマド・アル・マンスリー領事サービス副局長は、AI技術を利用した無人ワンストップ領事サービスの優秀性を改めて強調した。韓国とUAEの貿易規模が年間200億ドル(約27兆ウォン)に達するほど交流が活発な状況で、両国の国民がビザ発給など各種業務を便利かつ迅速に利用できることを強調した。
記者もスマート大使館の「AI職員」の応対を受けた。顔や手足以外は覆うイスラム教の衣装「アバヤ」を着た女性職員が親切な声で記者を案内した。この職員は1.8メートルの大型スクリーンの中に立ち、訪問者と韓国語、英語、アラビア語でリアルタイムで会話をした。
このAI職員は、UAEの独自技術で作られた。開発に使われたAIモデル「ファルコン」は、米国の代表的なAI企業であるオープンAIが開発した「チャットGPT」と類似した巨大言語モデル(LLM)だ。アル・マンスリー副局長は、「世界的なAI強国を目指すUAEが、AI技術を実生活に取り入れた」と強調した。
スマート大使館の開館は、UAEのムハンマド大統領の初の韓国訪問に合わせて行われた。ムハンマド大統領は先月28、29日の2日間の日程で国賓訪問した。駐韓UAE大使館のイサ・アル・サマヒ公館次席は、「韓国は超高速通信インフラを備えた情報技術(IT)先進国であり、UAEと44年間友好関係を結んでいる国」とし、大統領の訪韓、スマート大使館の開館もこのような次元で行われたと説明した。
イ・ジユン記者 asap@donga.com