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北朝鮮兵器をロシアに輸送して制裁を受けた船、中国港に停泊

北朝鮮兵器をロシアに輸送して制裁を受けた船、中国港に停泊

Posted April. 26, 2024 09:08,   

Updated April. 26, 2024 09:08


ブリンケン米国務長官が中国を訪問している中、ロシアに届ける北朝鮮製兵器を積むために使用された船舶が中国港に3ヵ月間停泊していることが報じられた。中国がウクライナ戦争関連の朝ロ兵器取引を支援した情況が明らかになったのは初めて。ブリンケン氏がロシアへの支援停止など、中国に強いメッセージを伝えるとみられる。

25日、ロイター通信が入手した英国のシンクタンク「王立防衛安全保障研究所(RUSI)」の報告書によると、今年1月にロシアの貨物船「アンガラ号」が北朝鮮とロシアを往来した後、2月9日から中国東部の浙江省のある港に停泊している。RUSIは、「衛星写真、船舶位置発信装置(トランスポンダー)の記録などを分析した結果、アンガラ号は昨年8月から現在まで北朝鮮の羅津(ナジン)港とロシアの港を計11回往復した」と明らかにした。

米国務省も、「アンガラ号が中国の港に停泊していることを把握した」と確認した。そして、「北朝鮮とロシアの軍事協力問題は、ブリンケン氏と中国の王毅外相の会談で主要議題に上がるだろう」とロイター通信に明らかにした。両者は、ブリンケン氏の訪中最終日の26日に北京で会談する予定だ。

ブリンケン氏は25日、上海市で同市トップの陳吉寧・市共産党委書記と会い、中国の貿易政策と非市場的な経済慣行に対する懸念を提起した。ブリンケン氏が今回の中国訪問で首都北京より「経済首都」である上海を先に訪問したことをめぐり、米中間の協力強化と交流拡大を強調するとともに、中国の過剰生産に対する警告メッセージを伝えるためという分析が出ている。ブリンケン氏は同日、在上海米国商工会議所を訪れ、中国に進出した米国企業関係者らとの意見交換会などを行った後、北京に移動した。

中国の習近平国家主席との会談が成立するかどうかも注目される。ブリンケン氏は昨年6月に訪中した際、予告なく習氏と会談した。しかし、今回はバイデン米大統領が台湾への兵器支援を含む安全保障支援パッケージ法案に署名した直後であるうえ、中国外務省が米国の貿易措置の停止をはじめとする5つの要求を出すなど両国が神経戦を繰り広げているため、予断を許さない。


イ・ジユン記者 asap@donga.com