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大統領秘書室長「大統領室の政治は秘書官ではなく大統領がする」

大統領秘書室長「大統領室の政治は秘書官ではなく大統領がする」

Posted April. 25, 2024 08:57,   

Updated April. 25, 2024 08:57

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鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長(写真)が24日、首席秘書官らとの初会議で、「大統領室関係者という名前で不正確な話が散発的に出るのは望ましくない」と述べた。人選や政策決定など高度な政務判断が必要な領域で参謀たちの発言の一部が公開されてメッセージが混乱することを最小限に抑え、国政哲学を明確に発信しようということだ。鄭氏が就任直後に綱紀を引き締めることで、「秘線(裏のライン)論議」まで浮上した意思決定過程の改善を図る狙いがある。

鄭氏は同日午前、龍山(ヨンサン)大統領室で初めて開いた首席秘書官らとの会議で、「大統領室は働く組織であり、話す組織ではない」とし、「大統領室の政治は秘書官ではなく大統領がする」と強調した。そして、「大統領の決定は最終的なもの」とし、「補佐に隙がないようにしなければならない」と話したという。

鄭氏の発言は、野党要人である朴映宣(パク・ヨンソン)元中小ベンチャー企業部長官と楊正哲(ヤン・ジョンチョル)元民主研究院長をそれぞれ首相候補と秘書室長に起用する案を尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が検討したという報道を機に浮上した「秘線」論議を念頭に置いたものとみられる。当時、大統領室は「検討されたことはない」と否定したが、人選業務に関係のない大統領室内の大統領側近グループから「検討されたのは事実」と異なる発言が出た。

ある与党関係者は、「5期議員で院内代表、非常対策委員長まで務めた鄭氏は、官僚出身の秘書室長より当然、グリップをより強く握ろうとするだろう」と話した。

与党では、大統領室の公式系統より一部の尹大統領側近グループで意思決定が行われるという指摘も提起されてきた。与党関係者は、「鄭氏が大統領室内部の意思決定過程と流れも詳しく見るだろう」と話した。


イ・サンホン記者 dapaper@donga.com