三星(サムスン)電子の電装・オーディオ専門子会社・ハーマンが、音楽管理および検索、ストリーミングプラットフォーム「ルーン(Roon)」を買収した。
28日、ハーマンによると、2015年に誕生したルーンは、音楽愛好家が高音質の音楽を聞き、便利に音楽を検索できるようにするプラットフォームだ。多様なオーディオデバイスとの互換性に優れ、すべてのパソコンのオペレーティングシステムで使用できる。ルーンのプラットフォームさえあれば、それぞれ異なるフロアで多様なオーディオ機器で高品質の音楽を鑑賞することができる。
また、最高のサウンドを提供するように設計された再生エンジンのため、優れた音楽経験ができるという評価を受けている。個人に合う音楽やアーティストの推薦機能などもあり、ホームオーディオプラットフォーム市場では最強者として挙げられる。
オーディオハードウェア分野のグローバルトップメーカーであるハーマンは、ルーンの買収によりホームオーディオ市場でも競争力を備えるようになった。ハーマンは今後、ルーンの開放型エコシステム(供給者と顧客、パートナーが互いに繋がるシステム)の維持とさまざまなデザインの強化などに努める計画だ。
ハーマンのデイヴ・ロジャース・ライフスタイル本部長(社長)は、「音楽愛好家たちが、家でも移動中にも音楽を検索し、希望する音楽を探して聞けるように、優れた連結性と優れたサウンドを提供しようとするルーンの情熱は、ハーマンと同じだ」とし、「ルーンを買収したことで、ハーマンの技術力量はより一層強化されるだろう」と明らかにした。
ルーンは、ハーマンの既存の事業部とは独立的に運営され、ルーンのすべてのサービスはそのまま維持される。ルーンのエノ・バンダミア最高経営者(CEO)は、「世界的な水準の技術と支援、影響力を確保すると同時に、独立性も維持することになった」とし、「高級データ管理やサービス型ソフトウェア(SaaS)の専門性、消費者参加機能を持続的に提供できることを期待する」と話した。
ピョン・ジョングク記者 bjk@donga.com
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