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北朝鮮、南北軍事合意破棄宣言の翌日から西海の海岸砲を開放 韓国軍関係者が明かす

北朝鮮、南北軍事合意破棄宣言の翌日から西海の海岸砲を開放 韓国軍関係者が明かす

Posted November. 28, 2023 08:36,   

Updated November. 28, 2023 08:36

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2018年の南北軍事合意の全面破棄を宣言した北朝鮮が、軍事境界線付近の監視所の復元と板門店(パンムンジョム)警備区域(JSA)の再装備に続き、西海(ソへ・黄海)地域の海岸砲の脅威を高めるなど、韓国に対する全面的な脅威攻勢に乗り出した。

韓国軍によると、北朝鮮は南北軍事合意の全面破棄宣言の翌日(24日)から西海地域の海岸砲の砲門開放を増やしている。砲門を開放した海岸砲の陣地も増え、門数も大幅に増加したということだ。軍関係者は、「従来は平均1ヵ所に1、2門が開放されたが、今は数倍以上増えた」と伝えた。砲門開放の回数が平均1桁から2桁に増加したということだ。北朝鮮軍は、南北軍事合意破棄以前にも海岸砲の砲門閉鎖の合意を違反してきた。今年上半期までに海岸砲の砲身カバーの設置および砲門閉鎖措置の違反は約3400回にのぼる。

北朝鮮軍は、西海岸に沿って数百門の海岸砲を配備している。西海上の北方限界線(NLL)付近の韓国の艦艇や北西島嶼もその射程圏内に十分入る。76ミリ(射程距離約12キロ)、122ミリ海岸砲(射程距離約27キロ)などの奇襲砲撃にさらされる可能性が常時あるということだ。延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発から9年となる19年11月23日には、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、黄海道(ファンヘド)南端の昌麟島(チャンリンド)まで来て、南北軍事合意に反する砲撃訓練を指揮した。

軍関係者は、「韓半島最大の火薬庫である西海NLL付近の緊張を高めるための策略」と強調した。軍は、北朝鮮軍の西海NLL付近はもとより、NLL以南の砲撃など様々な挑発の可能性に備えている。白翎島(ペクリョンド)と延坪島に配備されたK9自走砲と多連装ロケット「天橆(チョンム)」など、有事の際の対応戦力の即応的攻撃態勢を点検しているという。軍消息筋は、「無人機など各種監視装置で北朝鮮軍の海岸砲陣地の動向をリアルタイムで監視するとともに、北西島嶼付近の韓国軍の攻撃戦力の火力態勢を引き上げた」と伝えた。


尹相虎 ysh1005@donga.com