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五台山朝鮮王朝実録、110年ぶりに故郷に戻る

五台山朝鮮王朝実録、110年ぶりに故郷に戻る

Posted November. 10, 2023 08:39,   

Updated November. 10, 2023 08:39


国宝である五台山史庫本朝鮮王朝実録と宝物である朝鮮王室儀軌(王室や国の重要行事の内容をまとめた記録)が100年ぶりに元の場所である五台山に戻ってきた。日本の植民地時代に日本に持ち出されて以来、実録は110年ぶり、儀軌は101年ぶりだ。

文化財庁は9日、江原道平昌郡(カンウォンド・ピョンチャングン)五台山に新設された国立朝鮮王朝実録博物館で記者会見を開き、移管された実録と儀軌を公開した。

朝鮮は、文禄・慶長の役で実録が全州(チョンジュ)の史庫本だけが残り、すべて焼失したため、4部を再刊行し、五台山など4ヵ所の史庫に分けて保管した。五台山史庫は1913年に東京帝国大学に持ち出され、23年の関東大震災で一部焼失し、残りの27冊が再び京城帝国大学(現・ソウル大学)に移された。その後、東京大学が「成宗実録」9冊、「中宗実録」30冊、「宣祖実録」8冊など47冊をさらに所蔵していることが分かった。2006年3月、五台山の月精寺  などは「朝鮮王朝実録還収委員会」を結成して還収運動を開始し、東京大学は3ヵ月後に全て韓国に寄贈した。17年に「孝宗実録」1冊も戻り、合わせて75冊が戻ってきた。

儀軌は、日本が1922年に持ち出したもので、82冊が日本の書陵部にあることが確認され、2006年に返還委員会が結成され、返還運動が行われた。その結果、11年に返還された。返還された実録と儀軌は、ソウル市鍾路区(チョンロク)の国立古宮博物館に保管されてきた。

博物館は、1606年に五台山に史庫を建て、戦争や火事から実録と儀軌を守ってきた朝鮮王室の意志を受け継いで作られた。五台山史庫を守っていた月精寺が2017年に建立し「王朝・実録儀軌博物館」として運営していた建物を文化財庁に寄付採納した。博物館にはひとまず実録9冊と儀軌26冊の35冊が先に移管され、収蔵庫の内部工事が終わる来年までに残りを移す計画だ。

博物館は、常設展示を通じて実録と儀軌を紹介する。1897年に高宗が大韓帝国を宣言して作った国璽(宝物)など関連遺物約50点も展示される。展示場の入り口には、実録と儀軌が博物館に戻る旅程がデジタル映像で展開される。博物館は12日に開館する。


イ・ソヨン記者 always99@donga.com