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7人に命を分けて旅立った3児の母

Posted November. 04, 2023 08:34,   

Updated November. 04, 2023 08:34


3人の子どもの母親であり、優しい妻だった40代の女性が、7人に臓器を提供し、この世を去った。女性は生前、家族に「最後の瞬間、誰かの役に立つことができるなら『悩まず』臓器を提供する」と話していたという。

韓国臓器組織寄贈院は3日、ドナーのチョ・ミヨンさん(47)が先月1日、ソウル市恩平区(ウンピョンク)の恩平聖母病院で、心臓と左右の肺、肝臓、左右の腎臓、左右の眼球を提供した後、息を引き取ったと明らかにした。チョさんは9月24日、めまいがして倒れ、病院に搬送されたが、脳出血の診断を受け、脳死状態に陥った。チョさんの夫のイ・チョルホさんは、妻の生前の意思により臓器提供を決定し、子どもたちも「お母さんも一握りの灰になるより、誰かの命を救い、生きることを望むだろう」と同意した。

韓国臓器組織寄贈院の文仁成(ムン・インソン)院長は、「人生の最後の瞬間に臓器提供を約束したドナーと、その約束を実現するために臓器提供に同意してくれた遺族に感謝の気持ちを伝える」と話した。


イ・ジウン記者 easy@donga.com