「シュットリ」李康仁(イ・ガンイン)が世界最高峰のクラブ対抗戦である欧州サッカー連盟(UEFA)のチャンピオンズリーグ(CL)で初ゴールを決めた。
パリ・サンジェルマン(PSG・フランス)の李康仁は26日、ACミラン(イタリア)との今季欧州CL1次リーグ、F組第3戦で後半44分に3ー0に点差を広げるゴールを決めた。後半26分、ウスマン・デンベレと交代で投入された李康仁は、ゴールから約13メートル離れたペナルティーエリア中央から強い左足シュートでネットを揺らした。欧州CL7試合目で出た李康仁の初得点だった。マジョルカ(スペイン)でプレーし、今年7月にPSGに移籍して以来、CL2試合を含め公式戦12試合ぶりの初ゴールでもあった。李康仁は29日、スタッド・ブレスト29を相手にリーグ・アンのデビューゴールに挑戦する。
李康仁はバレンシアCF(スペイン)所属だった2019~20シーズンにCLグループリーグ5試合に出場したが、攻撃ポイントはなかった。李康仁は2019年9月、チェルシー(イングランド)との試合を通じてCLデビューを飾った。当時18歳6ヵ月30日で、韓国選手では歴代最年少でのCL出場記録だった。マジョルカ所属ではCL舞台に立つことができなかった。同日の得点で、李康仁はCLでゴールを決めた4人目の韓国選手としても名を連ねた。朴智星(パク・チソン)が4ゴールを記録して引退し、孫興民(ソン・フンミン、トッテナム・ホットスパー)が19ゴール、黄喜燦(ファン・ヒチャン=ウルバーハンプトン)が3ゴールを記録している。
試合後、李康仁はインスタグラムに、「パリでの魔法のような一夜」と書き込み、CLデビューゴールを祝福した。同日の試合はPSGの本拠パルク・デ・プランスで行われた。フランスメディアのフット・メルカートは、李康仁の動きについて「デンベレよりすっきりとした果敢な攻撃能力を見せた」と評価した。李康仁は同日、15回のパスを試みて14回成功(成功率93%)させた。サッカーデータ解析メディアのSofascoreは、李康仁に7.5点の採点をつけた。出場時間は長くなかったが、チーム内で4番目に高い点数だった。
PSGは同日前半32分、キリアン・ムバッペの先制ゴールと後半8分、ランダル・コロムアニの追加点などで3ー0の完勝を収めた。勝ち点6点(2勝1敗)となったPSGは「死の組」F組で首位に立った。ドルトムント(ドイツ)とニューカッスル(イングランド)が勝ち点4で並び、ACミランが勝ち点2でグループ最下位だ。先月のCL対戦組み合わせ抽選会の結果が出ると、欧州メディアは「最もタフな組」として一斉にF組を挙げた。米国のスポーツ専門メディアESPNは「F組に属する4チームのファンにとっては悪夢のような組み合わせ」と伝えた。
G組では昨季王者マンチェスター・シティ(イングランド)がヤングボーイズ(スイス)を3ー1で下して3連勝を飾り、グループ首位を守った。マンCは「ゴールマシーン」アーリング・ハーランがPKゴールを含め2ゴールを決めてチームの勝利を導いた。昨季欧州CLの得点王(12ゴール)だったハーランドは、1次リーグ3試合目で初ゴールを含めて今季CL2点目まで上げた。
金培中 wanted@donga.com