9月まで脱北者139人が韓国入り、昨年の3倍
Posted October. 25, 2023 09:24,
Updated October. 25, 2023 09:24
9月まで脱北者139人が韓国入り、昨年の3倍.
October. 25, 2023 09:24.
by コ・ドイェ記者 yea@donga.com.
今年1月から9月まで、韓国国内に入国した脱北者は139人であることが分かった。昨年同期に国内に入国した脱北者42人に比べると、1年間で3倍以上増えたものだ。政府当局者は、「北朝鮮の国境封鎖が緩み、体制統制が深刻化しただけに、今後脱北者の入国者はさらに増えるものと見ている」と明らかにした。24日、統一部によると、今年9月まで韓国に入国した脱北者のうち、第3四半期(7~9月)だけで40人が入国した。40人のうち女性は37人で大半を占めている。女性の割合が圧倒的に高いことについて、当局者は、「中国などを経て国内に入国する脱北者が多い」とし、「中国では、女性が(中国人と)結婚などの方法で隠れ家を確保することなどが相対的に容易で、そもそも中国に行く脱北女性の割合が高い」と話した。今回の統計には、5月初めに漁船に乗って西海(ソヘ)の北方限界線を越えて脱北後、亡命の意思を明らかにした姻戚関係の一家も含まれている。国内に入国した脱北者数は、2012年は1502人で、以後2019年まで毎年1000~1500の人の水準を維持したが、2020年以降は大きく減っている。北朝鮮当局が2020年、新型コロナの拡大防止のために中朝国境を封鎖したためだ。2020年は229人で、2021年(63人)と昨年(67人)は60人台にとどまった。今年の脱北者数の増加について、政府当局者は、「新型コロナによる国境規制が一部解除され、脱北者の移動などが自由になった影響がある」と述べた。北朝鮮内の深刻な食糧難が続いているだけに、政府内外からは、「北朝鮮住民の脱北ラッシュの可能性もある」という観測が出ている。ただ、北朝鮮の国境封鎖が依然として完全に解除されていないうえ、脱北者がブローカーに支払わなければならない「脱北費用」が最近増加したことなどを考慮すれば、年間1000人の水準に脱北者数が増えるまでには時間がかかる可能性が高い。外交筋は、「コロナ禍後、中国内の脱北ブローカーが要求する費用が大きく増えている」とし、「中国内の不法滞在者への取り締まりまで強化されただけに、脱北者が急増することは容易ではないだろう」と見通した。
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今年1月から9月まで、韓国国内に入国した脱北者は139人であることが分かった。昨年同期に国内に入国した脱北者42人に比べると、1年間で3倍以上増えたものだ。政府当局者は、「北朝鮮の国境封鎖が緩み、体制統制が深刻化しただけに、今後脱北者の入国者はさらに増えるものと見ている」と明らかにした。
24日、統一部によると、今年9月まで韓国に入国した脱北者のうち、第3四半期(7~9月)だけで40人が入国した。40人のうち女性は37人で大半を占めている。女性の割合が圧倒的に高いことについて、当局者は、「中国などを経て国内に入国する脱北者が多い」とし、「中国では、女性が(中国人と)結婚などの方法で隠れ家を確保することなどが相対的に容易で、そもそも中国に行く脱北女性の割合が高い」と話した。今回の統計には、5月初めに漁船に乗って西海(ソヘ)の北方限界線を越えて脱北後、亡命の意思を明らかにした姻戚関係の一家も含まれている。
国内に入国した脱北者数は、2012年は1502人で、以後2019年まで毎年1000~1500の人の水準を維持したが、2020年以降は大きく減っている。北朝鮮当局が2020年、新型コロナの拡大防止のために中朝国境を封鎖したためだ。2020年は229人で、2021年(63人)と昨年(67人)は60人台にとどまった。
今年の脱北者数の増加について、政府当局者は、「新型コロナによる国境規制が一部解除され、脱北者の移動などが自由になった影響がある」と述べた。
北朝鮮内の深刻な食糧難が続いているだけに、政府内外からは、「北朝鮮住民の脱北ラッシュの可能性もある」という観測が出ている。ただ、北朝鮮の国境封鎖が依然として完全に解除されていないうえ、脱北者がブローカーに支払わなければならない「脱北費用」が最近増加したことなどを考慮すれば、年間1000人の水準に脱北者数が増えるまでには時間がかかる可能性が高い。外交筋は、「コロナ禍後、中国内の脱北ブローカーが要求する費用が大きく増えている」とし、「中国内の不法滞在者への取り締まりまで強化されただけに、脱北者が急増することは容易ではないだろう」と見通した。
コ・ドイェ記者 yea@donga.com
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