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「3ヵ所以上から融資」多重債務者が史上最多の448万人

「3ヵ所以上から融資」多重債務者が史上最多の448万人

Posted October. 17, 2023 08:28,   

Updated October. 17, 2023 08:28


3つ以上の金融機関からお金を借りている多重債務者数が、過去最大であることが分かった。所得より元利金の返済額のほうが多い融資者は、170万人を越えている。景気減速で銀行の中小企業向け融資が1000兆ウォンを越えるなど、家計・企業負債共に赤信号が灯っている。

16日、国会企画財政委員会所属の最大野党「共に民主党」の梁敬淑(ヤン・ギョンスク)議員が韓国銀行から提出された「家計融資の現状」によると、今年6月末基準の多重債務者数は448万人と集計された。関連統計を取り始めて以来、最も多い数だ。家計向け融資者全体(1978万人)のうち、多重債務者の割合(22.6%)も最高水準だ。

多重債務者の融資残高は572兆4000億ウォン、平均融資額は1億2785万ウォンに達する。金利高の基調が続き、多重債務者の延滞率も高まっている。6月末基準の延滞率は1.4%で、今年3月比0.1ポイント上昇した。2020年第1四半期(1.4%)以降、3年3ヵ月ぶりの最高値となる。

多重債務者の平均総負債の元利金の返済比率(DSR)は61.5%だった。 DSRとは、1年間返済しなければならない元利金の返済額を年間所得で割った数値で、元利金の負担水準を示している。金融界では、DSRが70%以上であれば、最低限の生計費を除いた大半の所得を借金返済に回されなければならないものと見なしている。多重債務者の借金負担が危険なレベルに達している。


イ・ドンフン記者 dhlee@donga.com