シーズン序盤に恐るべき得点力を見せているセフルー・ギラシー(27)がサッカー欧州リーグで断然話題になっている。
ドイツ・ブンデスリーガのシュツットガルトでプレーしているギラシーは、今季7試合で13ゴールを決め、11日現在、リーグ得点ランキング首位をマークしている。得点2位のハリー・ケイン(8ゴール)を5点差でリードしている。シーズン開幕7試合で13ゴールを決めたのはブンデスリーガ史上最多記録だ。今季、欧州5大リーグに範囲を広げても、ギラシーより多くのゴールを決めた選手はいない。イタリア・セリエAで10ゴールを記録しているラウタロ・マルティネス(インテルミラノ)がギラシーの次だ。昨季イングランド・プレミアリーグ(EPL)得点王のアーリング・ハーランド(マンチェスター・シティ)は8得点、フランスのリーグ・アン得点王のキリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)は7ゴールを記録している。
アフリカのギニア出身のFWギラシーは、幼少時代から有望株と評価された。しかし、プロデビュー後は印象的な競技力を見せることができず、負傷も頻繁だった。フランスとドイツの1、2部リーグで複数チームを経験した。フランスのリーグ・アンでプレーしている間、シーズン10ゴール前後の得点を3回記録したが、今シーズンのような爆発的な得点力を見せたことはない。スタッド・レンヌ(フランス)からシュツットガルトに移籍した昨季にリーグ戦22試合で11っ得点を挙げ、移籍後最初のシーズンを成功裏に過ごした。ブンデスリーガドットコムは11日、「得点首位に立っているシュツットガルトのストライカーは誰か」という記事を掲載した。シーズン序盤、ギラシーの活躍がそれほど予想できなかったことだという話だ。
同日、ブンデスリーガドットコムは、「シーズン序盤、最も驚くべき5つのこと」という見出しの記事を掲載したが、「ギラシーの飛翔(soaring)」も当然含まれた。同メディアは「現在、ギラシーの得点ペースはロベルト・レヴァンドフスキー(FCバルセロナ)を上回っている」とし、ブンデスリーガ1シーズン最多得点記録更新への期待感も示した。レヴァンドフスキーがバイエルン・ミュンヘン所属だった2020~2021シーズンに記録した41ゴールがブンデスリーガ1シーズン最多得点だ。今の得点ペースなら、ギラシーは63得点も可能だ。ブンデスリーガチームは1シーズンに34試合を行う。
ギラシーの驚異的な決定力に支えられ、所属チームもシーズン序盤に好成績を出している。シュツットガルトはチーム得点(22ゴール)の半分以上をギラシーが記録した。シュツットガルトは6勝1敗(勝ち点18)で2位につけている。首位レバークーゼン(勝ち点19)とは1点差。杭州アジア大会得点王に輝いた鄭優営(チョン・ウヨン)の所属チームでもあるシュツットガルトは昨季にリーグ18チームのうち16位に止まった。2部リーグのハンブルガーSVとの昇降プレーオフを制し、辛うじて1部リーグに生き残った。
ギラシーが断トツの得点力を誇ると、彼の獲得に関心を示すチームが複数あるというニュースも流れ始めた。孫興民(ソン・フンミン)の所属チームであるトッテナム・ホットスパーを含め、ウェストハム、ブライトンなどEPLのクラブとセリエAのユベントス、インテル・ミラノ、ACミランがギラシーが獲得に関心を示しているという欧州メディアの報道が最近相次いだ。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com