
柳賢振(リュ・ヒョンジン=36、トロント・ブルージェイズ、写真)が2度の無死2、3塁のピンチと1死1、3塁の危機をすべて無失点で凌ぐ危機管理能力を見せた。しかし、勝利投手の条件にアウトカウントを1つを残して降板し、シーズン4勝目はならなかった。
柳賢振は18日、本拠で行われたボストン・レッドソックス戦に先発登板し、4回3分の2を投げ、6安打2四球2奪三振無失点を記録した。柳賢振は1回表に3打者をライトフライ、空振り三振、レフトフライに仕留め、快調のスタートを切った。しかし、2回からは毎回失点の危機に直面した。2回無死2、3塁の危機では遊撃手ボー・ビシェットの好守備で失点を免れた。内野ゴロを捕球したビシェットは果敢な送球で三塁走者をホームでアウトさせた。柳賢振は1死1、2塁の場面で後続2打者を外野フライに打ち取った。3回にも無死2、3塁の危機に追い込まれたが、無失点で凌いだ。4回には守備ミスで1死1、3塁の状況に置かれたが、併殺打を誘導してイニングを終えた。
柳賢振は1-0でリードした5回2死1、2塁の場面で、イーミ・ガルシアにマウンドを渡した。ブルージェイズのジョン・シュナイダー監督は、柳賢振の投球数が83球に達するとマウンドに上がってボールを渡された。肘の靭帯再建手術を受け、先月1日に約14ヵ月ぶりの復帰戦を行った柳賢振は同日のボストン戦まで8回の登板で90球以上を投げたことがなかった。8月14日のシカゴ・カブス戦の86球が復帰後の最多投球数だった。柳賢振は、「シーズン序盤だったら(早期降板が)悔しいかもしれないが、今はそういう状況ではない。ポストシーズン進出をめぐって毎試合が重要だ。選手が受け入れなければならない」と話した。リリーフで登板したガルシアが後続を三振に仕留め、柳賢振は無失点となった。柳賢振のシーズン防御率は2.93から2.62に下がった。
ブルージェイズは2-2で迎えた9回裏にいマット・チャップマンのサヨナラ3塁打で3-2の勝利を収めた。3連勝をマークしたブルージェイズ(83勝67敗)は同日、クリーブランド・ガーディアンズに敗れたテキサス・レンジャーズを下し、アメリカンリーグのワイルドカード2位となった。ワイルドカード3位までポストシーズンに進出できる。
李憲宰 uni@donga.com