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中国の出生率1.09人、過去最低の見通し

中国の出生率1.09人、過去最低の見通し

Posted August. 17, 2023 08:31,   

Updated August. 17, 2023 08:31

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中国の合計特殊出生率(1人の女性が生涯に産む子どもの平均的な人数)が過去最低を記録するとの分析が出た。膨大な人口を背景に安価な労働力と大規模な内需市場が支えてきた高速成長を持続することはもはや難しいという見方が力を得ている。

15日、中国の界面新聞などによると、最近開かれた中国人口学会の年次会議で、中国人口発展研究センターの専門家らは、昨年の中国の合計出産率が1.09人に下がったという研究論文を発表した。これは世界人口1億人以上の国の中で最も低い水準だ。

昨年末現在、中国の人口は14億1175万人で、1年前より約85万人減少した。中国の人口減少は、毛沢東の大躍進政策が招いた大飢饉で数千万人が死亡した1961年以来初めて。国連経済社会局(DESA)の先月末の発表によると、世界人口1位の座もインドに奪われた。

香港では、夫婦1組当たりの子どもが平均0.9人と過去最低を記録した調査結果が出たと、香港の明報や英文虎報(ザ・スタンダード)などが報じた。これは過去最低だった2012年(1.2人)より少ない。子どもが1人もいない夫婦は、回答者の43.2%にのぼった。

中国では人口減少が現実のものになると、地域ごとに育児補助金などの出産奨励策を次々と打ち出している。しかし、子育てによる経済的負担が大きくなり、若年層がキャリアの断絶を懸念して、出産だけでなく結婚も敬遠する傾向が現れている。

韓国銀行は最近、国際経済レビューを通じて、「人口の高齢化及び生産年齢人口の減少に代表される中国の人口構造の変化は、中国経済に中長期的に影響を及ぼす最も重要な要因」とし、「産業構造及びグローバル経済の変化を引き起こす核心的な要因になるだろう」と分析した。


金祺容 kky@donga.com