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新型コロナ感染者が一日4万人、免疫効果減り新規感染者が39%増加

新型コロナ感染者が一日4万人、免疫効果減り新規感染者が39%増加

Posted July. 26, 2023 08:24,   

Updated July. 26, 2023 08:24

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韓国国内での新型コロナの感染者が再び増加している。防疫当局は、早ければ8月中旬に計画していた防疫緩和措置をそのまま施行する方針だが、病院と老人療養施設内でのマスク着用の義務付けだけは当分維持しなければならないという提案が出ている。

25日、疾病管理庁によると、この1週間(18~24日)、新型コロナの国内での一日の平均新規感染者は3万8809人と集計された。特に18日から6日連続で4万人を超える感染者が出た。一日の感染者が4万人を超えたのは、今年1月17日(4万169人)以来6ヵ月ぶりのことだ。

何より、感染者の増加速度が尋常ではない。直近一週間(11~17日)の1日平均2万7955人だった新規感染者が、38.9%も増加した。感染者1人が何人を感染させるかを示す「感染再生産指数」は、6月第3週(18~24日)以降4週間連続で「1」以上を記録している。1以上であれば、当面、流行がさらに拡大する可能性が高いという意味だ。

このような拡大傾向は、先月1日に新型コロナの感染者の隔離の義務付けが解除され、夏休みシーズンを迎えて外での活動が増えたためと分析される。昨冬、高危険群を対象に行った新型コロナ・ワクチンの追加接種への参加者の免疫効果も減る時点になっている。

感染者の集計を中断した海外でも、標本監視を通じて再流行が確認されている。米疾病管理予防センター(CDC)は先週、「救急救命室の訪問患者と下水検査を総合した結果、今年1月以降初めて新型コロナの増加傾向が全国的に現れた」と発表した。英公共保健局も、今月8~14日、新型コロナの入院患者が前週比22.9%増加したと発表した。

新型コロナの拡散により、現場の病院では患者が入院中に感染して隔離病床に移したり、複数の医療スタッフが一度に感染し、人手が一時的に足りない現象が起きている。嘉泉(カチョン)大学吉(ギル)病院感染内科のオム・ジュンシク教授は、「検査を嫌う『隠れた患者』まで考慮すれば、実際の流行規模は公式集計の最低2倍と見なければならない」とし、「8月中旬~下旬までは、感染者が増える可能性がある」と述べた。

休暇シーズンの活動増加は、インフルエンザなど他の感染症の流行にもつながっている。全国標本監視病院を訪れた外来患者1000人当たりのインフルエンザの疑惑患者は、今月第2週(9~15日)基準で16.9人で、3週間連続で増加した。

ただ、防疫当局は、集中治療病床など医療対応に余裕があると見て、「2段階の日常回復措置」を8月中旬頃に施行する方針だ。第2段階では、米国や日本など海外の多くの国のように、新型コロナの監視が標本監視に変わる。病院や療養施設内でのマスク着用の義務付けが解除され、新型コロナの検査費と治療費の支援も高齢層と重症患者などに限られる。

一部からは最近、新型コロナとインフルエンザの拡散傾向を考慮し、高危険患者が密集した施設内でのマスク着用の義務付けだけは当分維持しようという提案が出ている。翰林(ハンリム)大学江南(カンナム)聖心病院感染内科のイ・ジェガプ教授は、「新型コロナの致死率は低くなっているものの、依然として基礎疾患を持つ高齢層では脅威的な病気だ」とし、「マスク着用の義務付けを、医療機関の勧告だけに任せるのは時期尚早だ」と述べた。


チョ・ゴンヒ記者 キム・ソヨン記者 ksy@donga.com