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三星電子が業界最速のGDDR7Dラムを開発、映画50本のデータを1秒で処理

三星電子が業界最速のGDDR7Dラムを開発、映画50本のデータを1秒で処理

Posted July. 20, 2023 08:36,   

Updated July. 20, 2023 08:36


三星(サムスン)電子が、業界で初めてGDDR7Dラム(写真)を開発した。超高画質(UHD)映画50本のデータを1秒で処理できるグラフィックDラムだ。

三星電子は19日、1秒当たり32Gb(ギガビット)を転送できるGDDR7Dラムを主要顧客会社の次世代システムに搭載し、年内に検証を開始する予定だと明らかにした。昨年7月、業界最速の24Gbps(1秒当たりに転送するギガビットの単位)のGDDR6Dラムを開発してから約1年で、最新のグラフィックDラムを開発した。グラフィックDラムとは、グラフィックカードの命令を受けて動画とグラフィックを早く処理できるよう特化したメモリ製品だ。

三星電子のGDDR7Dラムは、従来の製品(GDDR6Dラム)に比べてデータ処理速度は1.4倍速くなり、電力効率は20%向上した。熱抵抗も約70%減少した。データの入出力ピン1本当たりで最大32Gbpsの速度を具現できる「PAM3信号方式」を採用した。PAM3方式は、「-1」、「0」、「1」で信号体系を区分して1.5ビットのデータを転送し、「0」と「1」だけで信号体系を区分して1ビットを転送する従来のNRZ方式より1.5倍多くのデータを転送できる。

GDDR7Dラムは、パソコンやノートパソコン、ゲームコンソールだけでなく、超高速・大容量データの処理技術を要求する高性能コンピューティング(HPC)や自動運転車、人工知能(AI)、仮想現実(VR)、メタバースなどの領域で使われる。自動運転システムの拡大や高解像度地図、動画ストリーミングなど、自動車に使われるグラフィックDラムの需要も大きくなる見通しだ。三星電子は、プレミアムグラフィックDラム市場の需要に合わせて、適時に製品の開発と商用化を推進する計画だ。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com