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「子どもの手術に1年半待たされるとは…」小児科医不足で気をもむ親たち

「子どもの手術に1年半待たされるとは…」小児科医不足で気をもむ親たち

Posted January. 12, 2023 08:45,   

Updated January. 12, 2023 08:45

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「2歳になる前に手術をしなければならないそうです。するとわずか6ヵ月しか残っていないのに、1年半待てなんて…。絶望的でした」

ソウル冠岳区(クァンアクグ)に住むキム某氏(35)は2021年、息子のイ某君(当時18カ月)を町内の小児科医院に連れて行き、「幼児斜視が疑われる」と診断された。医者は手術が必要だと思うので、大きな病院に連れて行くことを推奨し、診療依頼書を書いた。急いでソウル市内の主要大学病院のドアを叩いたが、「小児眼科の担当教授の予約は、1年以上埋まっている状況だ」という答えだけが返ってきた。

イ君のように、病気の子供が大学病院で診療を受け付けた後、最初の外来診療を受けるまでにかかった期間(診療待機日数)がこの5年間で70%長くなったことが確認された。11日、与党「国民の力」の李鍾成(イ・ジョンソン)議員室が、全国国立大学病院から提出された資料を東亜(トンア)日報が分析した結果、全国15の主要国立大学病院・小児青少年科の平均診療待機日数は、2017年の9.7日から昨年は16.5日に伸びた。児童人口の減少と低い報酬のせいで、小児青少年科の収益が悪化し、これにともなう医師の小児青少年科の忌避現象が数年間累積して現れた現象だ。

病院界では、中小規模の第2次医療機関(総合病院)を中心に、小児青少年科の診療が減ったのが主な原因だという。釜山(プサン)大学病院の関係者は、「最近、近くの中小病院のうち、小児青少年科の診療を減らすか、なくしたところが増え、地元で規模が最も大きい当院に患者が集中しているものと見られる」と述べた。釜山大学病院は同期間、小児青少年科の待機日数が3倍(11.6→34.5日)に伸び、伸び幅が最も大きかった。


イ・ジウン記者 easy@donga.com