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米下院議長選、不透明に

Posted January. 04, 2023 08:45,   

Updated January. 04, 2023 08:45

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第118代米連邦議会の会期開始前日の2日も、下院多数派の野党共和党の内紛が続いた。昨年11月の中間選挙で下院多数派となった時は、共和党のケビン・マッカーシー院内総務(58・写真)が大統領、副大統領に続く米権力序列3位の下院議長になることが有力視された。しかし、党内の一部の強硬派が、マッカーシー氏が与党民主党とバイデン大統領に攻撃的でないとしてマッカーシー氏の議長選出に反対しており、議会構成が遅れる可能性が提起されている。

米下院は、米東部時間3日午後12時(韓国時間4日午前2時)から議長を選出する投票を行う。下院議長は伝統的に多数派の院内総務が務める。共和党は昨年12月、内部投票を通じてマッカーシー氏を議長候補に選出した。

グッド下院議員(バージニア州)など一部の強硬派議員らは、マッカーシー氏に対する反対の考えを表明している。グッド氏は2日、保守系の米FOXニュースに出演し、「マッカーシー氏は、『スワンプ・カルテル(swamp cartel)』の一員」とし、「投票でマッカーシー氏を支持しない」と明らかにした。「スワンプ・カルテル」は、トランプ前大統領が共和党内の伝統主流政治家を批判して言った表現。

CNNらは、マッカーシー氏の議長選出に反対する共和党議員が少なくとも5人以上いると伝えた。共和党は昨年の中間選挙で、下院全体435議席のうち過半数(218議席)より4議席多い222議席を占めた。マッカーシー氏が下院議長に当選するには、出席議員の過半数以上の票を獲得しなければならない。現在反対を明らかにしている共和党議員が皆反対票を投じれば、出席議員の過半数を確保できない。

マッカーシー氏は1日、強硬派議員を説得するために、バイデン政権に対する広範な調査要求を受け入れ、下院議長の解任要件も緩和した。しかし主要メディアは2日、マッカーシー氏が譲歩したにもかかわらず、依然として落選の危機にあると報じた。

マッカーシー氏が議長選挙で過半数の確保に失敗した場合、過半数を確保する当選者が出るまで再選挙が行われる。最後に下院議長の再選挙が行われたのは100年前の1923年。下院議長が選出されるまで常任委員会の構成など下院の主要スケジュールもストップする。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com