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イラン「女性のヒジャブ着用を義務づける法の緩和を検討」

イラン「女性のヒジャブ着用を義務づける法の緩和を検討」

Posted December. 05, 2022 08:58,   

Updated December. 05, 2022 08:58

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イランで「ヒジャブ不審死」に触発された反政府デモが数ヵ月続く中、イラン政府がヒジャブ着用を義務づける現行法の緩和を検討する考えを明らかにした。3日(現地時間)、英紙ガーディアンによると、イランのライースィー大統領はテレビ演説で、「イランのイスラムの基盤は法的に堅固だ。ただし、そのような法律を適用する方法で柔軟性を発揮できる」と述べた。ヒジャブ義務化措置に対して一歩後退する立場を示したのだ。モンタゼリ司法長官は、「議会と司法府が(ヒジャブ着用義務化)関連の問題を検討している」と話した。モンタゼリ氏は「先月30日、司法省関係者が議会側と会って検討作業に着手した。1~2週間以内に結果が出るだろう」と話した。

イランはイスラム革命4年後の1983年から、満9歳以上のすべての女性を対象に公共の場でヒジャブの着用を義務づける法を施行した。最近のイランの反政府デモは、今年9月にヒジャブの着用が不適切だという理由で警察に連行された後に不審死したマサ・アミニさんの事件後、全国に広がっている。イラン当局は、デモを強硬に鎮圧してきた。

2日には、スポーツクライミングのイラン代表エルナズ・レカビ選手(33)がヒジャブを着用しなかったという理由で、家族が暮らす住宅が撤去されたという。レカビさんは10月に韓国で開催された国際スポーツクライミング大会でヒジャブを着用せずに出場し、イランのデモ隊の英雄として注目を浴びた。イランの改革派通信社イランワイヤは、消息筋を引用し、イラン警察がレカビさんの住宅を撤去し、兄のダブドゥさんは、内容不明の「違反事項」のために課徴金5千ドルを課されたという。イランワイヤが公開した映像には、レカビさんのものと推定されるメダルが散らかっている家で、兄のダブドゥさんが泣き叫ぶ姿が映っていた。レカビさんが撤去された家に住んでいたかどうかは明らかではない。

ノルウェー・オスロに本部を置く非政府組織「イラン・ヒューマン・ライツ」は、現在までイランのデモ参加者のうち少なくとも448人がイランの軍や警察によって死亡したと明らかにした。フォルカー・トゥルク国連人権高等弁務官は、デモの鎮圧で子どもを含め1万4千人が逮捕されたと伝えた。


金民 kimmin@donga.com