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北朝鮮が核巡航ミサイルを発射、韓国「拡大抑止を画期的に強化」と警戒

北朝鮮が核巡航ミサイルを発射、韓国「拡大抑止を画期的に強化」と警戒

Posted October. 14, 2022 09:21,   

Updated October. 14, 2022 09:21

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北朝鮮が9ヵ月ぶりに長距離巡航ミサイル2発を発射した。北朝鮮は、この巡航ミサイルが戦術核運用部隊に実戦配備されたものだと明らかにした。

北朝鮮の官営メディア「朝鮮中央通信」は13日、平安南道价川(ピョンアンナムド・ケチョン)で前日、ミサイルを発射したことを伝え、「西海(ソへ・黄海)上空に設定された楕円と8の字型の飛行軌道に沿って1万234秒(2時間50分34秒)間飛翔し、2000キロ先の標的に命中した」と明らかにした。北朝鮮が、「長距離」巡航ミサイルだと明らかにした3回の挑発のうち最長の距離だ。

戦術核の運用を点検した北朝鮮が、近く7回目の核実験で核小型化の検証まで終え、事実上開発・運用を統合した戦術核完成段階に入るのではないか懸念されている。大統領室は、「韓国軍は、北朝鮮の軍事動向を注視し、万全の態勢を整えており、北朝鮮が挑発する場合、圧倒的戦力で対応する」と強調した。

北朝鮮の核の脅威が現実のものとなり、韓米の拡大抑止の画期的強化から独自の核武装論まで、各種対応策をめぐって議論も行われている。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は同日、ソウル龍山(ヨンサン)の大統領室庁舎入りの際、米国の戦術核戦力を常時共有する「実質的核共有」などの案について、「韓国と米国の朝野で拡大抑止に関する様々な意見が出ているので、これを傾聴し、多様な可能性を検討している」と述べた。11日の「韓米の様々な意見に傾聴し、検討している」という回答よりも進展した発言だ。

大統領室関係者も同日、記者会見で、「あらゆる可能性に備えた拡大抑止の画期的な強化に向けてすべての手段と方法を議論し、講じている」と明らかにした。北朝鮮が7回目の核実験を強行する場合、これまでとは異なるレベルの核脅威能力を追求していることを意味するため、対応方向も以前とは異なることになるという趣旨とみられる。

これと関連して政府当局者は、「韓半島周辺に1年365日(北朝鮮に対応する)核があるようにすることが目標だ」とし、「拡大抑止を画期的に強化することをめぐって、韓米両国で協議している」と述べた。北朝鮮が核実験を含む追加の挑発に出る可能性がある状況で、韓国の核保有に匹敵する核抑止力を確保するという考えのようだ。

米国は、北朝鮮の脅威に対応して拡大抑止を強化すると明らかにした。米国家安全保障会議(NSC)は12日(現地時間)に公表した「国家安全保障戦略」(NSS)を通じて、「韓半島の完全な非核化に向けた可視的な進展を成す一方で、北朝鮮の大量破壊兵器とミサイルの脅威に対応して拡大抑止力を強化する」と強調した。


張寬錫 jks@donga.com · 申晋宇 niceshin@donga.com