ラスベガス・エーセズのベッキー・ハモン監督(45・ロシア)が米女子プロバスケットボール(WNBA)史上初めて監督就任1年目でチームを優勝に導いた。
ハモン氏率いるラスベガスは19日、WNBAファイナル第4戦でコネチカット・サンを78-71で下し、シリーズ成績を3勝1敗としチーム創設以来初めてファイナル優勝に導いた。ハモン氏は今年、ラスベガス指揮官に就任して以来、26勝10敗でチームをレギュラーシーズン1位に導いたのに続き、プレーオフでフェニックス・マーキュリーとシアトル・ストームを相次いで下しては、ファイナルを制して優勝トロフィーまで獲得したのだ。1996年に発足したWNBAで新監督が就任1年目でファイナルを制覇したのは初めて。米プロバスケットボール(NBA)まで広げても、監督就任シーズンにチームを頂上に導いた監督は、ハモン氏を含めて6人だけだ。
ハモン氏は、米バスケットボール界で数々の「女性初」の足跡を残してきた。1999年から2012年までWNBA選手として活躍し、2014年には初のフルタイム有給女性コーチ(サンアントニオ・スパーズ)に選任された。2016年には女性初のNBAオールスターゲームコーチとしても活躍した。昨年12月にはサンアントニオのグレッグ・ポポヴィッチ監督がロサンゼルス・レイカーズとの試合で退場処分を受けると、監督代行としてNBA選手を采配した初の女性指導者になった。
先月27日にはWNBA最優秀監督に選ばれたハモン氏は、「もし私が『ブライアン』という名前の男性だったとすれば、私はすでに何度もNBA監督になっていだろう」とし、「私は自分が今まで経験したあらゆる試練のおかげで、自分に必要な動力を得ることができた。今後も自分自身が正しいということを証明していきたい」と語った。
カン・ドンウン記者 leper@donga.com