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「燃料より安いワイン」、NYでガソリン価格上昇パロディーした看板登場

「燃料より安いワイン」、NYでガソリン価格上昇パロディーした看板登場

Posted July. 20, 2022 09:22,   

Updated July. 20, 2022 09:22

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「ワイン:燃料より安い。運転せず飲もう!」

18日、ニューヨークの街を歩いていると、ワイン店の前の立看板の文句が目についた。店の主人に意味を尋ねると、「ガソリン価格が狂ったように上がっている。面白いと思って書いた」と話した。「ワインが精神療法(セラピー)より安い」という言葉のパロディであるこの文句は、SNSでガソリン価格の上昇を風刺する言葉として広く知られている。この文句が書かれたTシャツも売られている。

4月、カリフォルニアのロサンゼルス空港のレンタカー事務所で会った職員は、「あなたの州ではガソリン価格はいくらか。ロサンゼルスはとても上がった」と初対面の記者に話した。カリフォルニアのガソリン価格は18日、1ガロン当たり6ドルに迫り、米平均(4.5ドル)より33%ほど高い。今年5月には、米史上初めてガソリン価格が50州全域で米国人の心理的マジノ線である4ドルを超えた。

怒れる民心は、世論にも反映されている。同日のCNNの世論調査で、回答者の79%は「国がしっかり運営されていない」と答えた。バイデン大統領が、「人権侵害を擁護する」という批判にもかかわらずサウジアラビアに行き、参謀陣が連日ガソリン価格の下落を展望しているのも、民心をなだめるためということだ。

大統領経済諮問委員のジャレッド・バーンスタイン氏は同日、「一部地域のガソリン価格が1ガロン4ドル以下に下がる可能性がある」と述べた。しかし、ガソリン価格の引き下げ圧迫を受ける精油業界は、ウクライナ戦争の長期化などにともなう供給問題で引き下げは難しいと見ている。


金玹秀 kimhs@donga.com