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走り高跳びの禹相赫、室内に続き屋外世界選手権でも優勝狙う

走り高跳びの禹相赫、室内に続き屋外世界選手権でも優勝狙う

Posted July. 15, 2022 09:11,   

Updated July. 15, 2022 09:11

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韓国男子走り高跳びの看板、禹相赫(ウ・サンヒョク、26、国軍体育部隊)が「陸上の伝説」ハイエル・ソトマヨル(55・キューバ)が樹立した1年間で屋外と室内の世界選手権席巻という珍記録に挑戦する。

禹相赫は16日、米国オレゴン州ユージーンにあるヘイワード・フィールドで行われる2022世界陸上連盟(WA)の室内世界選手権の男子走り高跳び予選に出場する。3月の室内世界選手権で2メートル34を跳んで優勝した禹相赫は、今大会でも優勝すれば、室内と屋外の世界選手権をすべて席巻する史上5人目の選手になる。

特に1年間で室内外の世界選手権同時優勝は1993年のソトマヨル以来19年ぶりとなる。2004年から2年間隔で室内選手権は偶数年に、屋外選手権は奇数年に開かれたが、今年の屋外選手権が新型コロナウイルス感染症禍のために延期された東京五輪を避けて開催年度が先送りされ、禹相赫としては伝説と肩を並べる機会をつかんだ。禹相赫は、「伝説的な選手であるソトマヨルと一緒に言及されるのは気持ち良いことだ」とし、「室内選手権も制覇したので、ユージーンでも金メダルを取りたい」と意欲を示している。ソトマヨルが1993年に樹立した世界記録(2m45)はまだ破られていない。

昨年までは、世界選手権優勝は禹相赫には遠い先のことのように見られた。東京五輪で2m35で韓国記録を立てたにもかかわらず、禹相赫は並んで2m37を成功させたムタズ・エサ・バルシム(31・カタール)、ジャンマルコ・タンベリ(30・イタリア)、マクシム・ネダセカウ(24・ベラルーシ)に押されて4位に止まり、「世界の壁」を実感したからだ。

だが、今は禹相赫が世界に向かって「越えられない壁というものを感じさせてあげる」と豪語している。禹相赫は2月、チェコのフストペチェ室内大会で2m36を跳び、今季の室内男子走り高跳びの最高記録を打ち立てた。東京五輪のメダリストたちは欠場したが、禹相赫はその後、タンベリが出場した室内選手権でも優勝し、突風を巻き起こした。禹相赫は今年5月、バルシムのホームであるカタール・ドーハで開かれたダイヤモンドリーグで、バルシムとタンベリを抜いて2m33をマークしえ優勝した。バルシムは2位(2m30)、タンベリは7位(2m20)だった。

一部のライバルたちの空白も禹相赫には良い兆しだ。東京五輪銅メダリストのネダセカウは、ロシアのウクライナ侵攻を助けたベラルーシ国籍であるため、国際大会に出場できない。今年の屋外試合最高記録(2m34)保持者のイリア・イバニュク(29)もロシア国籍であるため出場が禁止された。バルシムとタンベリの他には、今大会が開かれるヘイワード・フィールドで今年1月に2m33を跳んで禹相赫とシーズン屋外記録2位タイに並んでいるシェルビー・マキュアン(26)が唯一の伏兵だ。

韓国の世界選手権男子走り高跳びの歴代最高成績は、イ・ジンテク(1999年)が残した6位だ。以後は決勝進出者さえいなかった。禹相赫は、イ・ジンテク以後23年ぶりに世界選手権決勝進出を超えて史上初優勝まで狙っている。


任寶美 bom@donga.com