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「ロシア軍がアパートにクラスター爆弾攻撃、民間人虐殺…死の都市に」 ウクライナ―を行く

「ロシア軍がアパートにクラスター爆弾攻撃、民間人虐殺…死の都市に」 ウクライナ―を行く

Posted June. 13, 2022 09:25,   

Updated June. 13, 2022 09:25

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「ここがアパートの地下バンカーがあった所です。ロシアのミサイルが直撃し、バンカーに隠れていた18人が死にました」

11日(現地時間)、ウクライナのボロディアンカで会った住民のペトロさん(65)は、崩れたアパートの前の丸くえぐり取られた所を指さし、記者に話した。首都キーウ(キエフ)から54キロ離れたボロディアンカは、ロシアがウクライナを侵攻した直後の3月、最大激戦地だった。ロシア軍はキーウに行く最初の関門であるここに大々的な攻撃を浴びせた。1万2千人が暮らした小都市は「死の都市」と化した。

ボロディアンカ市内のある大型商店街は、菓子が砕けたように崩れ落ち、建物の中心に穴が空いていた。住民たちは、3月2日、都市のあちこちにロシア軍のクラスター爆弾が落ちたと伝えた。クラスター爆弾は、弾頭が爆発する時、内部の小さな爆弾数百個が飛び散る大量破壊兵器。国際法で使用が禁止されている。ペトロさんは、「またロシア軍が私たちの町を攻撃するだろう。(ロシア大統領の)プーチンがキーウを再攻撃するには他に選択がない」と話した。

キーウ近郊のイルピンも、ロシア軍が3月に占領した後、少なくとも290人の民間人が虐殺された。多くの建物が燃やされ、3ヵ月が経過しても通りには焼けた臭いが立ち込めていた。住宅街のある産婦人科のドアには、弾丸を受けた跡が鮮明だった。人形とおもちゃが道端に散らばっていた。住民のセニアさんは記者に、「家の庭だけでなく一帯にロシア軍の地雷が埋まっているので、気を付けて移動するように」と話した。

首都圏の国道には、ロシア軍が4月に退却する時に捨てて行った戦車と装甲車があちこちにあった。住民たちは「7月に『ロシアの悪魔たち』が首都圏を再び攻撃してくるかもしれない」と不安を抱いている。


金潤鍾 zozo@donga.com