９５歳の最高齢ＭＣ「全国のど自慢」の宋海氏が他界

現役最高齢の放送司会者である宋海（ソン・ヘ）氏（写真）が、８日他界した。享年９５歳。

警察によると、故人は同日午前、ソウル江南区（カンナムグ）の自宅で亡くなった。宋氏側は、「食事にいらっしゃる（来る）時間が過ぎて、近くに住む娘が自宅に行ってみたらトイレで倒れていた」と伝えた。故人は今年１月と５月、健康異常で病院に入院した。最近、健康上の理由でＫＢＳ番組「全国のど自慢」からの降板も悩んでいたが、スタジオ録画方式で放送を継続する案ついて、制作陣と議論したりもした。

黄海道載寧（ファンヘド・ジェリョン）出身の故人は、韓国戦争の時に韓国に渡った後、海州（ヘジュ）芸術専門学校で声楽を勉強し、歌手としてデビューした。１９８８年、全国のど自慢の司会者を務めて以来、３４年間番組を手掛け、今年４月に「最高齢テレビ音楽競演プログラムの司会者」としてギネス世界記録に登録された。

今年１月の旧正月連休には、故人の人生を描いたトロットミュージカルＫＢＳの「皆さんありがとうございます。宋海」で、歌と話術を披露した。２０１４年に銀冠文化勲章を受章した。葬儀は喜劇人葬で執り行われる。遺族にはスクギョンさん、スクヨンさんの娘二人がいる。遺体安置所はソウル大学病院、出棺は１２日午前５時。


イム・ヒユン記者 imi@donga.com