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「タコかと思った」釣り人が釣り上げた袋から大量の注射器

「タコかと思った」釣り人が釣り上げた袋から大量の注射器

Posted May. 26, 2022 08:36,   

Updated May. 26, 2022 08:36

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「重みのある手応え…。これはきっとタコだ!」

昨年11月9日午後、釜山中区(プサン・チュング)の釜山港湾公社の近くの埠頭。60代の釣り人のA氏は、「底まで下がった釣り針に何かが引っかかり、釣り竿が大きく曲がったので、大物が釣れた」と思った。しかし、水から出たのは黒い袋一つだけだった。ごみかと思って袋を開けたら、注射器の束と布で包まれた石ころが出てきた。

A氏から通報を受けて捜査に乗り出した警察は、袋の中の注射器62個を鑑識し、その結果、すべての注射器からヒロポンの成分が検出された。警察は注射器の針などについた血痕を採取後、遺伝子(DNA)を分析し、暴力団のB氏とその知人のC氏をヒロポン使用者に特定した。

麻薬投薬の前科がある彼らは、昨年8月に初めて会い、主にB氏の自宅でヒロポンを使用していたことが分かった。普段、釣りを楽しんでいたB氏は、昨年11月初め、自宅で保管していた注射器を海に投げて証拠を隠滅することにした。注射器が深く沈むよう石ころも一緒に袋に入れて完全犯罪を夢見たが、彼らの犯行は結局釣り人によって明るみになった。

南海(ナムへ)海洋警察庁麻薬捜査隊は25日、B容疑者とC容疑者を拘束して検察に送検したと発表した。警察は、彼らにヒロポンを提供した運び屋を追うなど捜査を拡大させている。


釜山=キム・ファヨン記者 run@donga.com