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パレスチナ自治区で取材中に米記者撃たれて死亡、イスラエルとパレスチナの緊張高まる

パレスチナ自治区で取材中に米記者撃たれて死亡、イスラエルとパレスチナの緊張高まる

Posted May. 13, 2022 09:11,   

Updated May. 13, 2022 09:11

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パレスチナ系米国人の女性記者、シリン・アブアクレさん(51・写真)が11日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区で取材していた時に頭に銃撃を受けて死亡し、イスラエルとパレスチナ間の緊張が高まっている。イスラエル軍の関与の可能性が提起されており、事実と確認されれば、アラブ圏全域で激しい反イスラエルデモが起こることが予想される。米国民の死を受け、バイデン米政権は直ちにイスラエルに徹底した真相調査を要請した。

AP通信などによると、中東カタールの衛星放送局アルジャジーラの記者のアブアクレさんは同日、ヨルダン川西岸のジェニンで取材をしていた時、突然銃撃を受けた。「PRESS(報道)」と書かれた防弾チョッキとヘルメットを着用していたが、攻撃を避けることはできなかった。

同社の別の記者1人も背を撃たれて負傷したが、命に別状はない。同記者は、「イスラエル軍が撮影を中止するよう要請することもなく銃撃を加えた」と話した。ある目撃者は、イスラエル軍がアブアクレさんが倒れた後も射撃を止めなかったとし、故意の射撃である可能性を提起した。

死亡した日に行われたアブアクレさんの葬儀には数千人が集まり、パレスチナの国旗で棺が覆われた。エルサレムでキリスト教徒の家庭で生まれたアブアクレさんは、幼い頃に米国に渡り、米市民権を取得した。米国務省のプライス報道官は、「関与したすべての人が責任を負わなければならない。言論の自由に対する冒とくだ」と非難した。


黃聖皓 hsh0330@donga.com