Go to contents

金正恩氏「核戦力、根本利益を侵奪しようとするなら使用」

金正恩氏「核戦力、根本利益を侵奪しようとするなら使用」

Posted April. 27, 2022 08:35,   

Updated April. 27, 2022 08:35

한국어

北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が、核兵器について「戦争防止という一つの使命だけに縛られない」とし、「わが国の根本利益を侵奪しようとするなら、第二の使命を決行せざるを得ない」と述べた。これまで「戦争抑止」を大義名分に核開発を推進してきた北朝鮮が、今やその使用目的・範囲を拡張すると露骨に警告したのだ。

 

金正恩氏は、25日夜に行われた「朝鮮人民革命軍創建90年」を記念した軍事パレードで演説し、「わが国が保有する核戦力を最大の急速度で強化・発展させるための措置を取っていく」とし、事実上7回目の核実験を予告した。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権の発足を控え、緊張を高めているのだ。

北朝鮮は軍事パレードで、韓米を狙った新型兵器システムも総動員した。特に、今回公開した新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)は、昨年1月に初めて公開したSLBM「北極星5」に比べて長さが長くなり、弾頭部も大きくなった。射程を伸ばし、多量の核弾頭を装着できるように開発し、米本土への攻撃能力をアピールしたとみられる。

政権引き継ぎ委員会は26日、「北朝鮮はこの5年間、表向きは平和と対話を主張し、実際は韓半島だけでなく北東アジアと世界平和を脅かす手段を開発することに没頭してきた」と批判した。大統領府は公式の立場を示さなかった。ただし、北朝鮮が今回、核開発の高度化を明らかにしたことで、韓半島平和プロセスに執着してきた文在寅(ムン・ジェイン)政府は責任論を免れないという観測が流れている。


申晋宇 niceshin@donga.com · 崔智善 aurinko@donga.com