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ロシア軍がマリウポリ封鎖、ウクライナ兵2500人が抗戦

ロシア軍がマリウポリ封鎖、ウクライナ兵2500人が抗戦

Posted April. 19, 2022 08:13,   

Updated April. 19, 2022 08:13

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ロシア軍が、ウクライナ南部の都市マリウポリに対して、通行証を発行して外部の出入りと住民の移動を規制する封鎖措置を下した。戦略的要衝地であるマリウポリ全体を人質にし、ウクライナを屈服させる狙いがある。「投降すれば命は助ける」というロシアの最後通告にも、ウクライナ兵約2500人はマリウポリで最後まで抗戦する構えだ。

CNNなどによると、マリウポリ市長の補佐官、ペトロ・アンドリュシチェンコ氏は17日、テレグラムを通じて、「ロシア軍が発行した通行証がなければ、市内の移動と外出そのものが不可能だ。残っている男性は皆検閲を受けた後、(他の場所に)移動させられ、18日からマリウポリへの出入りも禁止されるだろう」と伝えた。マリウポリ市議会も同日、「ロシア軍が市民の携帯電話を検閲し、強制的に市民をロシアに送っている」とし、「戦争犯罪を隠そうとする試み」と明らかにした。

このような状況で、ウクライナ兵約2500人は、マリウポリ内にあるアゾフスタリ、イリイチの2ヵ所の製鉄所で、ロシア軍と戦闘を繰り広げた。主軸である特殊部隊「アゾフ連隊」は、2014年に東部ドンバスで親ロシア派が戦争を起こすと、これに対抗して結成された義勇兵部隊。同年6月、マリウポリ奪還で功績を立て、ウクライナ国家警備隊に編入された。当時、ドイツのナチズムを信奉する極右民族主義志向を見せ、ロシアのプーチン大統領が「脱ナチ化」という侵攻の大義名分を掲げる口実になった。しかし、現在は極端主義の志向は弱まったと、英紙タイムズは伝えた。

ロシア軍は、ウクライナ兵に17日午後1時までに投降するよう最後通告を出したが、期限が過ぎたため、いつでも無差別攻撃をしかねない状況だ。ロシア海軍の象徴である旗艦「モスクワ」が14日撃沈され、自尊心を傷つけられたロシアは、攻勢をより強めている。ロシアの独立系新聞ノーバヤ・ガゼータは、「ウクライナのミサイル3発で『モスクワ』が沈没し、約40人が死亡し、多数が行方不明になった」と報じた。

ウクライナのクレバ外相は米CBSとのインタビューで、「ロシア軍はマリウポリを完全に破壊することにしたようだ。これは『レッドライン』になる可能性がある」とし、交渉を停止すると警告した。ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、CNNに、ロシアとの戦争を終わらせるために東部の領土を譲り渡すつもりはないと言明し、バイデン米大統領にウクライナを訪れるよう要請した。


金潤鍾 zozo@donga.com