Go to contents

バイデン氏、ロシア軍撤収発表に「検証されていない」と警戒

バイデン氏、ロシア軍撤収発表に「検証されていない」と警戒

Posted February. 17, 2022 08:33,   

Updated February. 17, 2022 08:33

한국어

バイデン米国大統領が15日(現地時間)、「(ウクライナ国境に集結した)ロシア軍の撤収が検証されていない」とし、「ウクライナに対するロシアの侵攻は今も明確に可能だ」と話した。前日、ロシアのプーチン大統領が一部兵力の撤退を発表したことに不信感を露にし、侵攻の脅威はなお存在すると指摘したのだ。

バイデン大統領はこの日、ホワイトハウスで行った演説で「まだウクライナ国境をロシア軍15万人が取り囲んでいる」とし「ロシア軍は依然として大変に脅威的な状況だ」と述べた。当初13万人と推算された国境集結のロシア軍の規模が、むしろ15万人にまで増強されたと公開し、プーチン大統領の撤退主張が欺瞞作戦である可能性を提起したのだ。ジョンソン英首相も、「ロシアがベラルーシに(負傷者を治療する)野戦病院を建てている」とし、「これは侵攻準備と解釈するしかない」と述べた。

ただバイデン氏は、「ロシアが引き続き外交を提案した。われわれは外交が成功を収める機会を与えなければならない」と話した。プーチン氏は前日、モスクワでオラフ・ショルツ独首相と会談した後、「ウクライナ情勢の緊張を巡る外交的議論を続けたい」と述べた。バイデン氏とプーチン氏のいずれも交渉の用意を示しているだけに、一触即発の軍事的緊張が続く中で米ロは本格的な外交戦に突入するものとみえる。

特にプーチン氏が「ウクライナ東部ドンバスでジェノサイド(人種虐殺)が起きている」と主張し、衝突の新たな火種として浮上した。西側が強く反対している同地域の独立問題をロシアが提起したからだ。ドンバスは、ウクライナ政府軍とロシア寄りの反軍が対立している地域だ。


金潤鍾 zozo@donga.com