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国内初の世界地理教科書『士民必知』、復刊本出版

国内初の世界地理教科書『士民必知』、復刊本出版

Posted February. 07, 2022 08:34,   

Updated February. 07, 2022 08:34

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国内初の世界地理教科書『士民必知』復刊本(写真)が出版された。『士民必知』は、高宗(コジョン)の密使で米国の言語学者だったホーマー・ハルバート博士(1863~1949)が1889年に書いた本だ。旧韓末、近代化に後れを取った朝鮮人が、世界情勢を把握するうえで助けになったという評価を受けている。

ハルバート博士記念事業会は6日、先月26日にハルバート博士生誕159年を迎え、『士民必知』復刊本500部を発刊したと明らかにした。今回の復刊本は、現存する影印本の中で最も古い培材学堂歴史博物館の所蔵本を基に製作された。

ハルバート博士は1886年、朝鮮王室の招請で国内初の公立教育機関である育英公院の教師として赴任し、同書を書いた。『士民必知』の序文には、「天下万国はまるで一つの家族と同じだった。世界各国は男女を問わず7、8歳になれば各国の地図を教えているので、朝鮮もこれと同じであってこそ、外国との交流に差し支えないだろう」と記されている。本には、アジア、アフリカ大陸などが含まれた世界地図9枚がある。ハングルで書かれ、関連研究資料としての価値も高い。

ハルバート博士は23歳の時に韓半島に着て、生涯、韓国の独立を助けた。1907年にオランダ・ハーグで開かれた万国平和会議に特使として出席し、朝鮮独立の正当性を訴えた。政府は1950年、外国人で初めてハルバート博士に建国功労勲章を授けた。


イ・ソヨン記者 always99@donga.com