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米FRBが早期利上げに量的緊縮まで示唆、世界金融市場は乱高下

米FRBが早期利上げに量的緊縮まで示唆、世界金融市場は乱高下

Posted January. 07, 2022 08:37,   

Updated January. 07, 2022 08:37

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米中央銀行の連邦準備制度(FRB)は、インフレを巡る懸念に対応するため、これまで伝えられていたことよりもさらに攻撃的な緊縮政策に乗り出す意向を明らかにした。FRBは、利上げの時期とその速度を早めるだけでなく、市場に供給された資金を直接回収する「量的引き締め」(QT=Quantitative Tightening)まで検討しており、世界金融市場と経済に相当な衝撃を及ぼすものとみられる。

FRBは、5日(現地時間)公開した昨年12月14日と15日の連邦公開市場委員会(FOMC)・定例会議の議事録で、「インフレと労働市場の状況を考慮すると、予想より早く、あるいはよりスピーディーに金利引き上げに踏み切ることが正当化される可能性がある」と明らかにした。さらに、「ほとんどの会議出席者は、最初の利上げ後、ある時点で貸借対照表(保有資産)の縮小を開始することが適切かもしれないということに同意した」と書かれている。FRBが、量的緩和を通じて買い入れた債券を市場に売って、追加で資金源を圧迫する対策を推進するという意味だ。現在、FRBの保有資産は8兆8000億ドルに達する。米紙ウォールストリートジャーナルは、FRBは3月に金利引き上げに踏み切るだろうと予想した。

緊縮を巡る懸念でニューヨーク証券市場は急落し、米国債の金利も上昇した。5日、ダウ指数とスタンダードアンドプアーズ(S&P)500指数は、それぞれ前日比1.07%と1.94%下落した。特に、利上げに敏感なハイテク株中心のナスダック指数は3.34%下落した。

6日、韓国を含むアジア主要国の株式市場も下落し、アジア通貨の対ドル相場も通貨安が進んだ。同日、韓国の総合株価指数(コスピ)は前日より1.13%(33.44ポイント)安の2920.53で取引を終えた。対ドル・ウォン相場は、1ドル=4.1ウォン安ドル高の1ドル=1201.0ウォンで取引を終えた。対ドル・ウォン相場が終値基準で1ドル=1200ウォンを突破したのは、2020年7月24日以降1年6カ月ぶりのことだ。


ニューヨーク=ユ・ジェドン特派員 イ・サンファン記者 jarrett@donga.com · payback@donga.com