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ドラマ「地獄」のユ・アイン、「現実も地獄と大差ない」

ドラマ「地獄」のユ・アイン、「現実も地獄と大差ない」

Posted December. 04, 2021 08:58,   

Updated December. 04, 2021 08:58

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「『世界の舞台に出すなら、ユ・アインが適役だ』というコメントが最も記憶に残っています」

俳優のユ・アインさん(35・写真)は3日、オンラインインタビューでこのように話し、照れくさそうに笑った。国内のネットフリックスドラマ「地獄」(日本語題:地獄が呼んでいる)の世界的ヒット後、評価の中で最もうれしかった言葉を問われ、こう答えた。

先月19日に公開された「地獄」(日本語題:地獄が呼んでいる)は、1日を除いて世界1位を続けている。劇中の新興宗教、新真理会の議長、チョン・ジンスを演じたユさんも、世界的に有名になった。ユさんは、「世界1位ということをどのように受け止めていいかわからず、考えている過程にある」と話した。ユさんは「地獄」で、善人なのか悪人なのか推察することが難しいミステリーな演技をする。「最小限の登場で最大の緊張感を作り出さなければならない人物」であるチョン・ジンスを表現するためだ。虚ろな眼差しを表現するために、まぶたの高さまで研究した。「演技の神」という賞賛が溢れた。

天使が現れて地獄行きの日を告げ、予告された時間に地獄の使者が現れる内容や、超自然現象に対する新真理会の解釈を信じない人々に対する嫌悪など、「地獄」の世界観はまさに非現実的だ。しかし、ユさんは、「地獄」が現実的な作品だと評価した。「『地獄』はネットで毎日起こる戦争や政界を風刺していると言えるかもしれない」と語った。

「今向き合っている現実も(「地獄」の中の現実と)違いはないようです。どこかで小耳にはさんだ情報を盲信し、自分が信じることを強要したり…。現実でよく目にする嫌悪や暴力、集団狂気をこの作品は少し違った方式で表現しています」


孫孝珠 hjson@donga.com