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ルイヴィトン初の黒人チーフデザイナー、アブロ-氏が死亡

ルイヴィトン初の黒人チーフデザイナー、アブロ-氏が死亡

Posted November. 30, 2021 08:38,   

Updated November. 30, 2021 08:38

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黒人初のフランス有名ファッションブランド「ルイヴィトン」の首席デザイナーになった米デザイナーのヴァージル・アブロー氏(写真)が、ガン闘病の末、28日(現地時間)死亡した。享年41歳。

2013年に自分のブランド「オフホワイト」を立ち上げた彼は、ケーブル線をスニーカーのひもとして使う果敢な実験で「ミレニアル世代のカール・ラガーフェルド(シャネルの元首席デザイナー)」と呼ばれた。アブロ-の遺族は同日、インスタグラムで死亡したというニュースを伝え、「2年前に希少心臓がんの心臓血管肉腫と診断されたが、本人が公表しないことを望んだ」と明らかにした。

アブロー氏は1980年、米イリノイ州ロックフォードでアフリカ・ガーナの移民の子孫として生まれた。ウィスコンシン大学で土木工学を専攻後、2009年に「フェンディ」のインターンとしてファッション界入りした。彼は、「ポロラルフローレン」の人気のなかった商品を安く購入後、自分だけの独特なプリントデザインを施し、高い価格で売り返した。家具ブランドのIKEAやエビアンミネラルウォーター、マクドナルドなどともコラボし、2018年、ルイヴィトンにスカウトされた。ラッパーのカニエ・ウェスト、歌手のビヨンセ、放送人のキム・カーダシアン、俳優のティモテ・シャラメなどが彼の服を着ていた。

ルイヴィトングループのベルナール・アルノー会長は声明を通じて、「天才デザイナー、先駆者だっただけでなく、美しい魂と偉大な知恵を持った人」と哀悼した。


金民 kimmin@donga.com