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イラク首相宅をドローン攻撃、首相は無事

イラク首相宅をドローン攻撃、首相は無事

Posted November. 08, 2021 09:00,   

Updated November. 08, 2021 09:00

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イラクのカディミ首相(54・写真)を無人機(ドローン)で暗殺しようとした事件が発生し、政情不安が深刻化している。首相は無事だったが、少なくとも7人の警護スタッフが負傷した。

7日、ロイター通信などによると、同日未明、爆発物を積んだドローンが首都バグダットの「グリーンゾーン」にあるカディミ氏の住居を攻撃した。政府機関の建物や大使館が集まるグリーンゾーンはイラク内で警備が最も厳重であるにもかかわらず、攻撃を受けたのだ。

 

まだ犯行声明を出す武装組織は現れていない。先月10日の国民議会選挙後、親イラン系シーア派の武装組織「人民動員隊」を母体とする政党連合「ファタハ連合」が不正選挙を主張し、抗議デモを行っている状況で発生したことから、一部ではファタハ連合に関係があるという疑いが提起されている。5日には、不正選挙を主張するシーア派デモ隊がグリーンゾーンに進入しようとして衝突し、1人が死亡、多数の負傷者が発生した。

 

ファタハ連合は先月の選挙で、2018年(48議席)の3分の1にも及ばない14議席となった。無所属のカディミ氏もシーア派イスラム教徒だ。しかし、米国を敵対視するファタハ連合は、カディミ氏が米国に近いという理由で昨年5月の執権後から批判してきた。

 

カディミ氏は7日、ツイッターに、「反逆のロケット弾は英雄的な治安部隊の堅固さと決意を揺るがすことはできない」と投稿した。テレビにも出演し、健在をアピールした。

国際社会はテロを非難した。米国務省のプライス報道官は、「イラクの中枢を狙ったテロ行為」を非難し、イラクの治安部隊と緊密に連携し、事件の捜査を支援していく姿勢を強調した。


黃聖皓 hsh0330@donga.com